トリナ・ストレージの未来
2025-07-31 15:41:57

トリナ・ストレージが推進する大規模蓄電プロジェクト最前線

トリナ・ストレージが推進する大規模蓄電プロジェクト最前線



世界的なエネルギー貯蔵製品およびソリューションのリーダー、トリナ・ストレージがこの度、アジア太平洋地域(中国を除く)で総容量2.4GWhを超える系統用蓄電システム(BESS)導入プロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトは日本、オーストラリア、そして南アジアの地域を対象としており、今後2025年までにこれらの地域で展開される約16GWhのBESS容量の15%を占める見込みです。

再生可能エネルギーの需要に応える


近年、再生可能エネルギーの導入が進む中で、特に太陽光発電や風力発電を利用したユーティリティスケールの蓄電システムが急激に求められています。トリナ・ストレージは、こうした需要に応えるため、独自に開発した電池システム「Elementa」を提供し、地域のニーズに適応しています。
トリナ・ソーラーのAPAC地域エネルギー貯蔵部門でプレジデントを務めるLeo Zhao氏は、トリナ・ストレージが製品の品質や安全性はもちろん、各国の電力制度、規制に理解を示していることが今後の重要な要素であると述べています。

自社開発の「Elementa」とは


トリナ・ストレージの「Elementa」は、電池セルからシステム全体までを一貫して自社開発しており、電力を効率よく管理・制御するための統合型システムです。この高性能な蓄電池システムは、安全性、効率性に優れており、業界の標準を上回る設計が施されています。
主な特長は以下の通りです:
  • - 自社製のリチウム鉄リン酸(LFP)セルを使用し、高い安全性と長寿命を確保
  • - 電池セルからPCS(パワー・コンディショニング・システム)、EMS(エネルギー管理システム)までを最適化
  • - エネルギーロスを従来モデルと比べて最大30%削減
  • - スマート熱管理システムにより正確な温度制御を実現

大規模導入プロジェクト


トリナ・ストレージはまた、南アジアでの大規模BESS導入プロジェクト(1.7GWh)や、 オーストラリア南部の「Limestone Coast North Energy Park」向けに500MWhの蓄電システムを供給しています。両プロジェクトは、複雑な導入が求められ、その技術力が高く評価されています。
  • - 南アジア大型蓄電プロジェクト
- 用途:再生可能エネルギー併設型の電力安定化
- 容量:1.7GWh
- 導入予定:2025年度

  • - Limestone Coast North Energy Park
- 用途:電力安定供給と再生可能エネルギーの統合支援
- 容量:200MW/400MWh
- 着工予定:2025年上半期

両プロジェクトともに、地元のエネルギー需要の確保と持続可能な発展に寄与する重要な案件とされています。

高い資金調達性と国際認証


トリナ・ストレージは、国際的なサプライチェーンと技術的実績を持ち、BESSプロジェクトの信頼性を確保するための長期保証制度を整えています。トリナ・ストレージは、「BloombergNEF」においてTier 1エネルギー貯蔵システムメーカーに6四半期連続で選出され、優れた資金調達性が評価されています。

日本での導入と今後の展望


2023年6月には、日本国内において初めてとなる大型産業用蓄電池「Elementa 2」の導入が完了しました。導入先からは製品の性能だけでなく、柔軟な対応と技術支援についても高い評価を得ています。今後もトリナ・ストレージは、アジア太平洋地域におけるクリーンエネルギー推進に貢献し、安全性と効率性に優れたBESSソリューションを提供し続ける意向を示しています。

トリナ・ソーラーについて


1997年に設立されたトリナ・ソーラーは、グローバルな太陽光発電およびスマートエネルギーのリーダーです。地域に密着した製品展開をし、持続可能なエネルギー社会への貢献を目指しています。今後も日本市場でのさらなる成長が期待されます。


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