リーガルテック企業HubbleがSiiibo証券と連携
リーガルテック企業のHubbleが、社債専門のネット証券であるSiiibo証券を利用し、少人数向けの私募社債を発行することを発表した。この取り組みは、Hubbleにとって初めての社債発行案件であり、テクノロジーを駆使した新しい資金調達の一手となる。
Hubbleとは?
Hubbleは、契約業務の効率化を図るクラウドサービスを提供している企業である。AIを活用し、契約書の作成から審査、管理までの過程を一元化し、業務の合理化を実現している。「Hubble」と「Hubble mini」は、特に多くの企業に利用されており、ユーザー満足度は99%を誇る。500社以上がこのサービスを導入し、上場企業を中心にその効果が認知されている。
社債発行を通じた資金調達は、Siiibo証券が支援しており、オンラインプラットフォームを通じてクローズドな資金集めができる。特に、今回の社債は、Hubbleが行う初めてのリーガルテックに関連した取り組みであることが特徴だ。
Siiibo証券の役割
Siiibo証券は、日本で唯一の社債専門オンラインプラットフォームを提供し、企業の資金調達支援に特化している。昔ながらの資金調達手法が見直されつつある中、特に中小企業やスタートアップは、資金調達の選択肢として社債を重要視し始めている。Hubbleが選んだSiiibo証券のプラットフォームは、社債の管理がオンラインで行えるため、透明性の高い環境を提供する。
投資家からの期待
Hubbleの社債を購入した投資家からは、「自分が過去に働いていた企業がサービスを使っていたため、安心して投資できた」というコメントや、「業務が社会に必要だと感じた」、「サービスの成長を期待している」といった声が寄せられている。これは、Hubbleのサービスが社会に与える影響を評価する投資家の姿勢を示している。
今回の資金調達により、生成AIを含む先端技術を応用した新たなプロダクトの開発や、マーケティング、人材採用に充てられる予定であり、Hubbleの成長が益々期待される。
社債発行のメリット
Siiibo証券を利用しての社債発行は、株式の希薄化を避けることができ、柔軟な資金使途が可能である。特に償還期間が平均して2~4年と長く、インオーガニック成長を目指す企業にとっては、非常に魅力的な選択肢である。また、経営者保証や財務コベナンツが不要なため、黒字化していない企業でも利用可能という大きな利点も存在する。
おそらく2025年4月からは、Siiibo証券が社債を引き受ける業務をスタートし、資金調達がさらに活発化する見込みだ。これによって1億円以上の資金調達も容易になる。
まとめ
Hubbleの取り組みは、単なる資金調達手段を超え、テクノロジーを活用した新しいビジネスモデルのひとつである。契約業務と投資家の信頼を結びつけるこの試みが、今後のビジネスシーンにどのような影響を与えるのか、目が離せない。