イノカとUMTのMOU
2025-10-10 13:56:19

イノカ、マレーシアとサンゴ保全の共同研究でMOUを締結

イノカ、マレーシアにおけるサンゴ保全の新たな一歩



環境移送ベンチャーイノカは、マレーシア・トレンガヌ大学(UMT)との間でサンゴ保全に関する記憶に残る合意、MOUを締結しました。この重要な武器となるMOUは、2024年のイノカアジアの設立を見据え、マレーシア内でのサンゴ及びその他の生物環境の実験を促進するための土台を築くものです。

環境移送技術とサンゴ保全の背景



「コーラルトライアングル」として知られる東南アジア地域は、世界のサンゴ礁の約3割を占める場所です。しかし、気候変動や沿岸開発の影響で85%ものサンゴ礁が絶滅の危機にさらされています。この深刻な状況に対処するためには、現地での生態系実験が不可欠であり、イノカは独自の「環境移送技術®」を通じてそれを実現しています。

この技術は、陸上の水槽で海洋環境を再現するもので、安定した生態系モデルの確立を可能にしています。2022年には、閉鎖環境下でのサンゴの人工産卵に成功し、国内外の研究機関や企業と連携して海洋資源の保護と持続可能な利用に向けた取り組みを進めています。

UMTとのMOUの意義



MOUの締結により、イノカはUMTの支援を受けて、マレーシアの環境規制に基づくサンゴの実験を円滑に進めることができるようになります。この協力関係には、以下の内容が含まれます:
  • - マレーシア水産局からの実験許可申請サポート
  • - サンゴ個体供給及び共同水槽実験の実施
  • - 学生・研究者間の交流プログラムや啓発活動の実施
  • - 共同での研究や研修活動の実施

この合意によって、イノカは現地の研究機関との連携を強化し、科学的かつ合法的なサンゴ実験を進める体制を整えました。

UMTの強み



UMTは、海洋科学及び沿岸生態系研究のトップ機関とされ、特にCentre for Marine and Coastal Studies(CEMACS)はその代表的存在です。UMTは、豊富なサンゴ群集や藻場へのアクセスを有し、地域の専門知識を兼ね備えています。また、公的機関との連携にも精力的で、制度面での調整が可能です。

さらに、UMTの存在は教育や地域社会への貢献を通じて持続可能な海洋保全文化の醸成にもつながります。そのため、イノカはUMTを最適なパートナーと位置付けています。

交換式の概要



このMOUの交換式は、Leave a Nest Malaysiaが主催する「Sustainable Aquaculture Summit 2025」において行われました。双方の代表が出席し、今後の協力関係の構築に向けた意志を確認しました。出席者には株式会社リバネスの代表やUMTの副学長も含まれており、この新たな出発を祝いました。

将来的な展望



イノカは、今後以下の目標に向けて進んでいく予定です:
  • - マレーシアでのサンゴ実験を正式に開始
  • - 環境移送技術による現地の生態系モデルを構築
  • - 研究と教育を統合し、持続可能な海洋保全に資する協働モデルを実証

イノカは「人類の選択肢を増やし、人も自然も栄える世界をつくる」という理念のもと、科学技術と制度に基づく新たな海洋保全の枠組みを構築し続けます。持続可能な未来のために、これからもますます一層の努力を重ねてまいります。


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