5歳から始める“同意”教育の必要性
2025年9月4日、世界セクシュアルヘルスデーを記念し、一般社団法人ソウレッジが教育関係者向けに「5歳から始める“同意”教育進め方とワーク」というツールキットを無料で配布することが発表されました。このツールキットは、幼児期から子どもたちに「自分も相手も大切にする関わり方」を教えるための教育資源です。
最近、性的同意の重要性は多くの人に浸透してきていますが、その教育がどのように進められるのかを正しく知ることは、特に教育現場で求められています。ここで提案されているツールキットは、そうした教育者のニーズに応えるために、実践的な教材を提供します。ツールキットの内容には、具体的なワーク例やアクティビティが含まれており、即座に教育現場で役立てることができるよう設計されています。
ソウレッジの取り組み
ソウレッジは、包括的性教育の普及を目指し、多岐にわたる活動を行ってきました。特に、ヨーロッパでの性教育に関する研修や、日本国内での講義、楽しく学べる性教育用のプロダクトなどを提供し、教育者や医療従事者に向けた支援を行っています。この度、フランスやデンマークで開発された教育資材を日本語に翻訳し、国内での実践を促進するためにツールキットを配布する運びとなりました。
ツールキットの内容
ツールキットは、フランスのアソシアシオン・ルーイユ・デュ・ルー(Association L’Œil du Loup)の主導の元、複数の教育および公衆衛生機関、市民団体の協力を得て作成されています。内容は、年齢に応じた同意教育の進め方が説明されているほか、保育や教育の現場で実際に使えるワークシートやアクティビティが収録されています。
このツールキットは、日本の教育者が理解しやすいように補足解説が加えられており、柔軟に実践できる形で提供されています。ただし、日本独自の文化や教育現場においては、各現場の状況に応じた調整が必要な場合がありますので、その点を留意して使用することが求められます。
教育現場における“同意”の重要性
ソウレッジの代表、鈴木莉帆氏は、“同意”を学ぶことが、子どもたちにとって重要なステップであると述べています。性的同意に関する認識が広がる中、教育者がどのようにそれを教えるべきかは、現場の大きな課題です。このツールキットが、日本全国の教育者にとって頼りになる資源として活用されることを期待しています。
配布概要
このツールキットは、2025年9月4日から教育関係者を対象に無料でダウンロードできるPDF形式で提供されます。対象は保育士や幼稚園、小中学校教員、教育委員会の職員、ユースクリニックの関係者などです。配布はソウレッジの公式サイトで行い、誰でも簡単にアクセスできるようになっています。
まとめ
一般社団法人ソウレッジが提供する「5歳から始める“同意”教育進め方とワーク」は、教育現場における同意教育の重要性を再認識させる貴重なリソースです。このツールキットが多くの教育者に利用され、幼い子どもたちの健全な人間関係の構築に寄与することを願っています。公式ウェブサイトもぜひチェックして、配布の日を楽しみにしましょう!