広島の「灯ろう流し」を新たにデザインするプロジェクト始動
広島の平和行事「灯ろう流し」は、毎年8月6日に行われ、今でも多くの市民が参加する重要な伝統行事です。この行事は、原爆で命を落とした方々を追悼するために、遺族が名前を書いた灯ろうを川に流すことから始まりました。1947年頃から自然発生的に行われ、1955年には広島市内の商店街が中心となって運営されるようになりました。近年では、ボランティアの協力によって、さらに多くの市民が参加し、広島における双平和のシンボルとして位置づけられています。
デジタルハリウッドSTUDIO広島との共同プロジェクト
このたび、広島の「灯ろう流し」をより若い世代や海外からの来訪者に伝えるため、デジタルハリウッドSTUDIO広島がとうろう流し実行委員会と共同で新たなプロジェクトをスタートしました。このプロジェクトでは、灯ろう流しのロゴやチラシ、Webサイトのデザインを刷新し、2026年6月の公開を目指しています。
デジタルハリウッドSTUDIO広島が実施するこのコンペは、全国のデジタルハリウッドに在籍する学生や修了生を対象にしており、灯ろう流しの新しいビジュアルと関連制作物を発表します。参加者はデジタルデザインに関心のあるクリエイターとして、さまざまなアイディアを形にしていくことができるのです。
灯ろう流しの歴史を知る
灯ろう流しは、原爆の犠牲者を追悼するために始まり、広島の歴史の一部です。1947年からは、毎年の恒例行事として続いてきました。近年では、デジタルハリウッドSTUDIO広島が主導する「オンライン灯ろう流し」の活動とも連携し、世界中からの平和のメッセージを映像として現場に投影する試みも行われてきました。この活動は、日本国内外の多くの人々に広島の歴史を伝える重要な役割を果たしています。
リブランディングによる情報発信
本プロジェクトの目指すところは、公式ロゴやチラシ、Webサイトをリブランディングすることで、次世代や海外の来訪者に灯ろう流しの意義をより効果的に伝えることです。広島の平和のメッセージを伝えるために、若者たちが自らの手で制作物を作成することにより、彼らの思いを形にしていくことが期待されています。これにより、灯ろう流しが持つ深い意味を多くの人に再認識してもらうことができるかもしれません。
コンペの詳細とスケジュール
本プロジェクトにおけるコンペは、以下のようにスケジュールされています。
ロゴデザインのコンペ
- - 募集開始:2025年12月15日
- - 締切:2026年1月11日
- - 審査期間:2026年1月12日〜17日
- - 採用者発表:2026年1月18日
チラシ&Webデザインのコンペ
- - 募集開始&ヒアリング会:2026年2月4日
- - 現地下見ツアー:2026年3月8日
- - 締切:2026年4月4日
- - 審査期間:2026年4月5日〜10日
- - 採用者発表:2026年4月11日
最後に
灯ろう流しを通じて、広島の平和のメッセージが世代を超えて受け継がれ、これからも未来に続いていくことを願っています。このプロジェクトを通じて、多くのクリエイターが灯ろう流しの精神を新たに表現し、広島の持つ独特の文化を全国へ発信していくことに期待が寄せられています。参加を希望する方は、ぜひ詳細をチェックして新たな挑戦に踏み出してみてはいかがでしょうか。