サイバートラストが新たに提供するASMサービス
サイバートラスト株式会社は、企業がインターネット上に公開しているIT資産をセキュリティの観点から可視化する新サービス「ASM(Attack Surface Management)サービス」を開始しました。このサービスは、特に従業員数300名以下の中小企業を対象に、外部からアクセス可能なエンタープライズ資産のリスクを評価し、可視化することを目的としています。
ASMサービスの概要
ASMサービスは、企業が保有するIT資産を調査・評価し、その脆弱性を分析する一連のプロセスを提供します。具体的には、企業のIPアドレスやサーバー、Webアプリケーション、ドメイン情報、証明書などを調査し、それぞれのリスクや脆弱性を把握することができるのです。これにより、セキュリティに関する専門知識がなくても、潜在的なリスクを理解しやすくなります。
企業がこのサービスを利用することで、これまで見逃されていた「見えないリスク」を把握し、予防的なセキュリティ対策を強化することが可能となります。また、このASMサービスは、脆弱性診断などの他のセキュリティサービスと統合することで、さらに高い効果を発揮します。
サイバー攻撃の脅威
近年、テレワークの普及やクラウドサービスの拡大に伴い、多くの企業ではIT資産管理が難しくなっています。サイバー攻撃者は、露出したIT資産をターゲットにし、その中でも対策が不十分な部分を狙う傾向が強まっています。実際に、警察庁サイバー警察局によると、中小企業のランサムウェア被害は年々増加しており、2025年上期には116件に達する見込みです。
中小企業は専門的なセキュリティ人材や十分な予算を確保するのが難しいため、こうした状況に特に危険にさらされています。そのため、企業が自身のIT資産を的確に把握し、リスク管理を継続的に行うことが重要です。
ASMサービスの特徴
サイバートラストが提供するASMサービスは、従来のツール提供型と完全コンサルティング型の中間に位置する新しいモデルを採用しています。このモデルでは、顧客が自身のニーズやタイミングに応じたプランを選ぶことができ、長期的な契約やコストの負担を軽減します。
提供されるサービスには、日本語のレポートと対策支援チェックシートが含まれており、これにより顧客はセキュリティ対策に関する的確な意思決定が可能になります。初期投資を抑えたい企業向けの「ショットプラン」と、年4回のスキャンレポートを提供する「年間プラン」の2種類から選ぶことができます。
まとめ
サイバートラストのASMサービスは、企業がサイバーリスクに適切に対応できるように支援します。特に中小企業が効率的で費用対効果の高いセキュリティ対策を導入するためには、こうしたサービスの活用が不可欠です。今後ますます重要性を増すサイバーセキュリティに対抗するため、企業はこのような取り組みを通じて、自らを守る一歩を踏み出す必要があります。
詳細については、公式ウェブサイトをご確認ください。