宇都宮なお個展『散る花など知る由もなし』で心の微細な揺れを感じて

さまざまな感情の「散る花」

2025年8月22日から31日まで、東京・原宿のtHE GALLERY HARAJUKUで宇都宮なおの個展『散る花など知る由もなし』が開催されます。この展示では、宇都宮なおが描く少女たちの魅力の裏にひそむ、不安定で危うい感情に焦点を当てています。彼女の作品を通じて、私たちもまた、心の奥にひそむさまざまな感情の繊細さを感じ取ることができるでしょう。

少女たちの心の成長とズレ

成長する身体とそれに伴う心のズレ。このテーマは、宇都宮なおが自身の作品を通じて強く訴えかけるものです。少女たちが抱える不安や心の機微を捉え、観る者に新たな視点を提供しています。「恋に傷つくのが怖くて、相手を先に突き放してしまう。」そんな心の中の葛藤を、彼女の作品から垣間見ることができます。

展示詳細

開催場所: tHE GALLERY HARAJUKU
開催期間: 2025年8月22日（金）～ 31日（日）
休廊日: 月・火曜日
営業時間: 11:00〜19:00

オープニングレセプション:
日時: 8月23日（土）18:00〜20:00
場所: tHE GALLERY HARAJUKU

宇都宮なおの作品は、ポップな色使いや可愛らしい表情の中に、思春期特有の不安定さと脆さを内包しています。この展示は、観る者自身の記憶の奥に眠る感情を呼び覚ます、まさにバルブのような存在感を持っています。

宇都宮なおのアーティストとしての歩み

宇都宮なおは、絵描きとして多岐にわたる活動を行っており、個展やグループ展、SNSを通じて自らの作品を披露しています。彼女の魅力は、単なる絵の技術だけではなく、思春期の少女たちの複雑な感情を代弁することにあります。また、彼女の作品には、賞も数多く受賞した実績があり、その実力が評価されています。

特に、ザ・チョイス230回入選、231回準入選といった受賞歴は、彼女の才能を示すものです。絵画だけでなく、挿画やジャケットイラストなど、幅広い表現の中で活躍しています。

tHE GALLERY HARAJUKUの魅力

tHE GALLERY HARAJUKUは、アーティストたちが新たな一歩を踏み出すための場所として、多くの才能あるアーティストにアプローチしています。米原康正が運営するこのギャラリーは、アートを愛するすべての人にとって、幅広いジャンルの作品を楽しむことができる場所です。
ここでは、フォロワーの数や展示歴に関わらず、真にアートに共鳴したアーティストの作品を見つけることに重点を置いています。

まとめ

宇都宮なおの個展『散る花など知る由もなし』は、思春期の少女たちが抱える心の微細な揺れを感じる貴重な機会です。心の中の不安定さや美しさ、そして愛らしさが共存する作品を通じて、新たな視点を得られることでしょう。オープニングレセプションも計画されているので、ぜひ訪れて彼女の作品に触れてみてはいかがでしょうか。