新造船「第七甲山丸」
2025-06-02 12:34:19

商船三井の新造メタノール船「第七甲山丸」が竣工!持続可能な海運の第一歩

メタノール船「第七甲山丸」の竣工



商船三井(商船三井本社:東京都港区)が手掛けたメタノール二元燃料輸送船「第七甲山丸」が、5月30日に韓国の現代尾浦造船で無事竣工しました。

この新造船は、三菱ガス化学株式会社(以下、三菱ガス化学)への長期貸船を目的としており、商船三井と三菱ガス化学の連携による重要なプロジェクトの一環です。命名式は5月23日に現代尾浦造船にて行われ、三菱ガス化学の藤井会長がその名を授けました。

環境負荷を軽減する新たな船


「第七甲山丸」は、国内として初となるメタノール二元燃料外航船であり、持続可能な輸送手段の象徴となる予定です。商船三井と三菱ガス化学は1983年に日本初のメタノール専用船「甲山丸」を運用開始以来、メタノール海上輸送において豊富な経験とノウハウを蓄積してきました。

「第七甲山丸」もその流れを汲み取り、三菱ガス化学が取り扱う再生可能資源由来の環境循環型メタノールの輸送を担います。これは、次世代燃料として注目されるメタノールを使用することで、持続可能な海運を実現することを目指しています。

カーボンニュートラル社会へ向けた取り組み


商船三井は「商船三井グループ環境ビジョン2.2」を掲げ、2050年までにネットゼロ・エミッションの達成を目指しています。その一環として、2030年までにLNGやメタノール燃料船を90隻投入する計画を立てています。これにより、持続可能な海上輸送を支えるための具体的な施策を進めています。

「第七甲山丸」はその目標達成の一助となるべく、メタノール船隊としての位置付けを確立し、商船三井のネットゼロ・エミッション実現に貢献することが期待されています。

「第七甲山丸」の仕様


この新造船の仕様は以下の通りです:
  • - 載貨重量トン数:47,960トン
  • - 主機関:HYUNDAI-MAN B&W 6G50ME-C9.6-LGIM-EGRBP

今後の展望


商船三井は、メタノール二元燃料船を含む多様な代替燃料の導入を進めており、すでに2016年に世界初のメタノール二元燃料船を竣工した実績があります。今後も業界におけるリーダーシップを発揮しながら、地球環境に配慮した海上輸送の未来を築いていくことでしょう。「第七甲山丸」は、その一端を担う重要な存在となります。

持続可能な海運の未来が、いよいよこの新造船「第七甲山丸」から始まります。商船三井と三菱ガス化学の取り組みが、地球環境への配慮を示す大きな一歩となることを期待したいです。


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