第17回日本マーケティング大賞 受賞プロジェクトのご紹介
表彰式の開催
公益社団法人日本マーケティング協会は、2023年6月12日に東京都港区の品川プリンスホテル メインタワーにて第17回「日本マーケティング大賞」の表彰式を執り行いました。この大賞は、経済産業省の後援を受け、マーケティング活動の優れた取り組みを表彰する目的で設立されました。実行委員会の藤重貞慶委員長は、挨拶の中で、マーケティングを通じて生活や文化の向上、さらには経済や社会の活性化に貢献する活動の重要性を強調しました。
選考委員会の坂本裕寿委員長も、例年以上に質の高い事例が寄せられたことを共有し、グランプリ1件、準グランプリ1件、奨励賞5件、地域賞3件の合計10件が選ばれたことを報告しました。
受賞プロジェクトの紹介
グランプリ
第17回日本マーケティング大賞のグランプリには、アサヒビール株式会社の「未来のレモンサワー」が選ばれました。このプロジェクトは、世界初の本物のレモンスライスを使用したチューハイを提供し、五感で楽しむという新たな価値を打ち出しました。量産化の過程での原材料の調達や品質管理、装入設備の開発においても、多くのイノベーションが実現されたことが高く評価されました。
準グランプリ
準グランプリには、株式会社マイナビの「座ってイイッスPROJECT」が選出されました。このプロジェクトでは、アルバイトやパート従業員が立ったり座ったりしやすい椅子の開発を行い、その意義を広めることで、労働環境の改善や人材の定着、生産性向上に向けて挑戦する姿勢が評価されました。
奨励賞
奨励賞には、以下の5プロジェクトが選ばれました:
1.
「職場のロリエ」「学校のロリエ」 - 女性のライフスタイルに寄り添った新たな商品提案。
2.
エレキソルトスプーン - 調理を楽しむための新しいアイテム。
3.
「彩る美容液」という新提案。資生堂「ファンデ美容液」 - 容器や使用方法に工夫を凝らした新商品。
4.
「グラングリーン大阪」プロジェクト - 地産地消を促進する取り組み。
5.
ツインバード リブランディングプロジェクト - ブランド価値を再生する戦略的な活動。
地域賞
地域賞には、以下の3つの取り組みが選出されました:
- - 関西地区「バルチカ03」 - 地域の特産品を活かしたマーケティング。
- - 九州地区「日本の放置竹林を、資産に変える。ご当地クラフトメンマ「延岡メンマ」」 - 環境保護と地域振興を目指した活動。
- - 北海道地区「ミルクランド北海道「牛乳飲みてぇ!総選挙」&「牛乳が飲みたくなるあんぱん」」 - 地元の牛乳を使った新しい商品提案。
日本マーケティング大賞の意義
日本マーケティング大賞は、2007年に設立され、生活の向上や経済社会の活性化を目指すマーケティング活動を奨励しています。第17回の今回は、特に社会課題やSDGsに貢献するプロジェクトが注目を浴び、厳正な審査を経て受賞者が決定されました。このような活動が広く評価され、マーケティングの重要性が再認識されることは、今後の社会にとって非常に意義深いことです。
今後も、このような取り組みが続き、多様な分野でのマーケティングの進化が期待されます。