ロマンティック総合研究所の設立
2026年の「ロマンスの日」に、一般社団法人日本ロマンチスト協会は設立20周年を迎え、新たに「ロマンティック総合研究所」を始動しました。このシンクタンクは、合理性と効率性が前面に押し出される社会の中で直面している感情の貧困に警鐘を鳴らし、「ときめき」とは何かを深く探求していきます。
感受性の貧困とは
現代は、タイパ(タイムパフォーマンス)やコスパ(コストパフォーマンス)が重視され、役に立たないものは切り捨てられていく傾向にあります。そのため、自分が何のために働いているのか、本当の意味で何が好きなのかを見失うことが多く、結果として“感受性の貧困”が生まれています。便利な生活の裏で失われつつある人の感性やときめきを取り戻すことが、今この瞬間に求められています。
ロマンティック総合研究所の使命
「ロマンティック総合研究所」は、人々が心を動かされる理由を研ぎ澄ますことを目指しています。この機関は、非効率とも思える経験が、人生の意味や幸福感につながる構造を探るため、日常生活の中に存在する感性を大切にする研究を行います。
20年の実績を基にした新たな取り組み
日本ロマンチスト協会は2006年の設立以来、独自の視点で「ロマンティック」な体験を提案し続けています。「ロマンスの日の制定」や「恋する灯台プロジェクト」など、672のプロジェクトを通じて得た実践知を生かし、社会や企業に有益なインサイトを提供します。今後は、AIによるコミュニケーションの増加に伴い、感情構造を論理的に解き明かしていくことが求められています。
展開する5つの調査研究事業
今年度は、ロマンティックをテーマにした以下の5つの研究事業を進め、心の動きを可視化していきます。
1. 絶滅危惧ロマンティック種
手書きのメモや待ち合わせ前のドキドキ感など、現代で失われつつある小さな幸福を「絶滅危惧ロマンティック種」としてリストアップし、これらの習慣や体験を保存、分析します。
2. 日本全国ロマンティック化計画
ロマンティックな場所や体験を全国から募り、地域資源としての情緒価値を認定し、観光振興に役立てます。地域の魅力発掘を目指します。
3. 日本人のロマンティック白書 2026
AIへの恋愛相談や新しいパートナーシップの形に関連する大規模調査を行い、現代人の「ときめき」を理解。2027年度には初の白書として発刊予定です。
4. ロマンティック診断の公開
「恋愛的」「冒険的」などときめきを理解するための診断コンテンツを提供し、個々のロマンティックな感性を可視化します。
5. TOKYO WORLD TRAVEL
東京に集う195カ国の料理を楽しむ「都市の中の世界一周」という新しいグルメ体験を提案し、パートナー企業の募集を行っています。
最後に
波房克典会長は、合理性を重視した社会において心の奥にはときめきが存在するかを問いかけ、人々の幸福感を再考することが重要であると強調します。ロマンティックの視点を恋愛にとどまらず、広範な領域に活かしていくことで、新たな社会貢献を目指しています。ぜひこの研究機関の今後の活動に注目してください。