西武ホールディングスとペッツオーライの業務提携
株式会社西武ホールディングスとペッツオーライ株式会社が、ペットと共生するより良い社会の実現を目指して業務提携契約を締結しました。この提携により、両者の強みを活かし、ペットとともに過ごすハッピーなライフスタイルを提供する環境が模索されています。
1. 飼育頭数の現状とペットとの暮らし
2024年の調査によると、日本国内の犬の飼育頭数は約680万頭、猫は約915万頭。すなわち、犬と猫を合わせると、子どもの数を上回るペットの存在感がうかがえます。ペットを飼うことで得られる心身の健康や家族との絆の強化、社会交流の促進といった利点が認識されている一方、犬の飼育頭数は2010年から減少傾向にあります。この現状に対処するためには、ペットと暮らしやすい環境作りが不可欠です。
西武グループは「ペットスマイルプロジェクト」を通じて、ペットフレンドリーな施策を多角的に展開しております。一方で、ペッツオーライのアプリ「Wan!Pass」は、犬と共に楽しくお出かけできるサービスです。両者が協力することで、ペットオーナーに対するサポートがさらに充実します。
2. 西武グループの取り組み
西武グループは2011年から「ペットと一緒にお出かけしよう」をテーマに「ペットスマイルプロジェクト」を進めています。このプロジェクトにより、商業施設やレジャー施設でのペット受け入れや、特定のホテルにドッグフレンドリールームを設置するなどしています。また、トリミングサロン「PET-SPA」を運営し、25店舗を展開している西武ペットケアは、ペットと人が共生できる環境づくりに取り組んでいます。
3. 「Wan!Pass」による新しい体験
ペッツオーライが運営する「Wan!Pass」は、ペットオーナーの声を基に開発されたアプリです。このアプリは、犬と一緒に行ける施設を簡単に見つける手助けをし、接種証明書の登録をデジタルで行えるのが特徴です。また、ドッグトレーナーによるしつけレベル認定制度もあり、特定の施設への入場が許可される仕組みがあります。2022年6月に開始されたこのアプリは、ユーザー数が急増しており、すでに全国4,700以上の施設と提携を結んでいます。
4. ペット応援デーの開催
最近、西武ライオンズはオープン戦期間中に「ペット応援デー」を開催し、犬と一緒に野球観戦できる新しい試みを実施しました。このイベントは、安全性と衛生面に配慮した形で実施され、ペッツオーライの技術を活かしたチケッティングや証明書の登録機能を用いています。両社は、今後も連携し、「Wan!Pass」アプリに対応する施設の拡大を目指し、ペットとのお出かけのしやすさを追求します。
5. 今後の展望と両社のコメント
西武ホールディングスの田中健司氏は、ペッツオーライとの提携によって、より良いペットフレンドリーな社会の実現が期待できると語っています。また、ペッツオーライの小早川CEOは、企業や自治体と協力しながら、ペットとともに暮らしやすい環境搭建を進めることの重要性を強調しています。
双方が力を合わせることで、ペットオーナーと愛犬にとってより豊かで楽しい生活の実現が期待されます。ペットを飼う人もそうでない人も、お互いを尊重し合える社会作りが、今まさに動き出そうとしています。