若手職員が教える課題解決型授業!山梨県で新たな教育プログラム始動
山梨県と株式会社イマジナが合作した新しい教育プログラムが、令和7年11月26日(水)から山梨県立甲府東高等学校で始まります。この取り組みでは、若手県職員がファシリテーターとなり、生徒たちが「課題解決型授業」を通じて地域の厳しい問題に取り組む力を養います。県内5つの高校において、順次実施予定です。
背景:今なぜ「課題設定」が重要なのか?
現代社会では、物事を正確に見極める能力や新しい価値を生み出す力が求められています。特に、高校生たちはSNSなどによって容易に受動的な情報に触れているため、主体的に問題を考える力が求められています。しかし、行政が直面する様々な課題についての理解は乏しく、解決策を見出すためには、「問題を設定する力」が不可欠です。
この授業では、漠然とした問題から具体的な課題を創造する力を育てることを目的としており、イマジナがそのための内容を全面プロデュースしました。
学びのポイント:授業の流れ
この授業では、生徒たちが以下のようなステップを踏みながら思考を深めていきます。1つ目は、身近なテーマを扱った「問い」のデザイン。例えば、「富士山をきれいにする方法」など、既存の枠組みに捉われず、多角的な視点で問いを見直します。
次に、情報リテラシーとファクトチェックについて学ぶ時間です。「エコーチェンバー」や「情報の偏り」をテーマに、個々の意見に流されず、データや証拠を元に「EBPM(Evidence-Based Policy Making)」の重要性を理解します。
これらを踏まえた後、実践編として山梨県が誇る「水素社会」の実現についてディスカッションを行います。具体的には、山梨県が推進する「P2Gシステム」の紹介や、地域の技術開発に関するケーススタディを通じて、グループワーク形式で課題設定と解決策を探求します。
実施スケジュール
この授業は、以下の日程で県内各高校にて実施されます。
- - 2025年11月26日(水) 15:00〜16:30:山梨県立甲府東高等学校(甲府市)
- - 2025年12月5日(金) 14:25〜15:15:山梨県立甲府昭和高等学校(昭和町)
- - 2025年12月19日(金) 14:25〜15:15:山梨県立甲府昭和高等学校(同上)
- - 2026年1月13日(火) 15:05〜16:05:山梨県立巨摩高等学校(南アルプス市)
- - 2026年2月9日(月) 09:30〜11:30:山梨県立青洲高等学校(市川三郷町)
- - 2026年2月10日(火) 13:35〜14:25:山梨県立身延高等学校(身延町)
企業概要:イマジナとは?
株式会社イマジナは、企業や自治体のブランディングや人材育成を支援するコンサルティング会社です。「誰もが自分の可能性を信じられる社会」を目指し、教育分野や地域創生のプロジェクトに積極的に関わっています。
お問い合わせ先
この新しい教育プログラムが、高校生の将来の地域リーダーにどのような影響を与えるのか、今後の展開が期待されます。