2023年6月12日は「児童労働反対世界デー」。これに合わせ、認定NPO法人ACE(エース)がキャンペーン「児童労働は、なくせる。」を展開します。このキャンペーンは、児童労働という深刻な問題について知識を深め、行動を起こすきっかけを提供することを目的としています。
児童労働の実態
世界中で約1億3,800万人が児童労働に従事しており、これは世界の子どもの13人に1人に当たります。特に目立つのは農業分野で、カカオやコーヒーといった私たちの日常生活にも関わる商品生産に多くの子どもが関わっています。例えば、日本が主に輸入するカカオは西アフリカ・ガーナから来ており、約77万人の児童がカカオ農家での作業に従事しているというデータもあります。これは児童労働の一例で、子どもたちの権利が侵害されています。
さらに、日本国内でも性的搾取や闇バイトといった問題があります。家庭や学校で安心して過ごせない子どもたちが、危険な環境にさらされることも増えており、児童労働は日本でも重要な課題です。
ACEの取り組み
ACEは、「児童労働は、社会全体の取り組みによって解消できる」との信念のもと、さまざまなアクションに取り組んでいます。かつてのサッカーボール産業では、NGOや民間企業、市民が力を合わせた結果、公式には児童労働がほぼ解消されたという成功事例があります。しかし、国際労働機関(ILO)とUNICEFが示す目標8.7には、2025年までにすべての児童労働形態を撤廃することが掲げられており、今後2030年までにこの目標を達成するには、現状の約11倍の速度で活動が求められています。
キャンペーンの内容
「児童労働は、なくせる。」キャンペーンでは、3つの主なアクションが用意されています。
1.
SNSクイズ:ACEの公式SNSで、児童労働や子どもの権利に関するクイズが出題されます。クイズを通じて、参加者は児童労働の実態や日本における問題、またその解決に向けた意識を高めることが特徴です。
2.
クラウドファンディング:児童労働撤廃の活動を支えるため、クラウドファンディングを立ち上げています。この活動を通じて、ガーナのカカオ生産地域での取り組みを支援し、市民の理解を深めることを目指しています。
3.
「ストップ!児童労働キャンペーン2026」:5月15日から6月30日までの期間中、レッドカードを掲げた写真をSNSで共有することで、企業が寄付を行う仕組みを整えています。目標は13,800アクション、つまり世界中の児童労働者数にちなんでいます。
終わりに
児童労働の問題は遠い国のものではなく、私たちの身近な所にも影響を及ぼしています。SNSでの簡単なクイズ参加や寄付は、一見小さな行動に見えますが、こうした一人ひとりの小さなアクションこそが、社会を変える力になり得ます。ACEは、キャンペーンを通じて、より多くの人に児童労働の問題を知ってもらい、さらにはその解決に向けた行動を促すことを目論んでいます。みんなの力を集結させ、児童労働をなくす第一歩を踏み出しましょう。