線虫がんリスク検査『N-NOSE』、すい臓がんの再発予測に成功

線虫がんリスク検査『N-NOSE』が明らかにした可能性



株式会社HIROTSUバイオサイエンスの開発した線虫がんリスク検査『N-NOSE』が、すい臓がんにおける再発リスクを予測する新たな手法として注目を集めています。2025年12月29日、『BMC Surgery』という国際的な学術誌にて、同社と岐阜大学の共同研究成果が発表され、この技術の有用性が実証されました。

すい臓がんの深刻な現状



すい臓がんは、世界で最も致死率の高いがんの一つとして知られています。今後10年以内に欧米諸国でがん関連死因の第2位になると予測されており、日本国内でもがん死因の第4位を占めています。高齢化の進展に伴い、発生率がさらに増加することが懸念されています。
外科的手術による切除が唯一の根治療法とされていますが、手術を受けた患者の半数以上が12ヶ月以内に再発してしまうという厳しい現実があります。このため、再発リスクを的確に予測し、適切なフォローアップを行うことが重要になります。

N-NOSEの実績と研究内容



今回の研究では、すい臓がんの根治手術を受けた24名の患者を対象に、尿サンプルを使用したN-NOSEによる再発リスク予測の精度を検証しました。その結果、治療開始前にN-NOSEが陽性であった患者は83.3%に達し、特に再発が確認された患者13名全員が陽性でした。この結果は、N-NOSEが再発予測において信頼できる指標であることを示しています。

さらに、術後の再発リスク要因についての解析でも、治療開始前N-NOSE陽性が独立したリスク因子として浮かび上がり、他の因子に比べても有意差が得られました。これにより、N-NOSEがすい臓がんの再発リスクを予測する新たなツールとしての可能性が示されたのです。

N-NOSEの特徴と利点



本論文は、N-NOSEが「簡便」「非侵襲的」「コストが安い」といった優れた特徴を持っていることを強調しています。尿を採取するだけでがんリスクを調べることができるため、患者にとっても負担が少なく、診断のための新たなアプローチとして期待されています。

2020年から実用化されたN-NOSEは、これまでに85万人以上の利用者に支持されており、その科学的な有用性は米国やイタリアなど、多くの国の研究機関でも報告されています。今後、がんスクリーニング検査の普及を通じて、早期発見を実現するための社会づくりに寄与していく意向です。

会社概要と理念



HIROTSUバイオサイエンスは、2016年に設立された企業で、線虫の特性を活かした独自の検査技術の研究と開発を行っています。『人々の健康と未来の安心を守ること』を企業理念として掲げ、今後も研究を推進していく姿勢を見せています。

所在地は東京都千代田区紀尾井町4-1のニューオータニガーデンコート22階、代表者は廣津 崇亮氏です。今後のさらなる研究成果とその活用に期待が寄せられています。

N-NOSEの詳細やサービスについては、公式サイトで確認できます。

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