今年の父の日に向けた調査結果が発表されました。全国で379名の父親を対象に行われたこの調査では、昨年の父の日に「何かしら労ってもらった」と感じた父親が約7割に達したことが明らかになりました。特に注目すべきは、感謝の言葉を受け取ったとする回答が48.3%を占め、物や行事よりも言葉での感謝の方が強く求められていることです。
昨年は父の日に感謝されることが多かった一方、物質的なプレゼントや特別なイベントはあまり重要視されていないようです。調査によると、「特に何もなかった」という回答も4人に1人を超え、「日常の一環」として特別感を持たない家庭も存在しました。これは、父の日が盛大に祝われることを期待する声が少なくなっている一因とも考えられます。
なお、父親たちの半数以上は、今年の父の日に感謝や労いを受け取りたいと答えています。「とてもそう思う」と「できれば何かしてもらえたら嬉しい」という二つの回答を合わせると、55.7%に上ります。一方で、父の日について「特に求めていない」という意見も23.8%あり、多様な意見が寄せられています。
特に印象的なのは、「父の日には何をしてもらえたら嬉しいか」との質問に対して、「『ありがとう』など感謝の言葉をもらいたい」という回答が70%に達している点です。このことから、父親たちは感謝の表現や家族との時間を最も大切に思っていることがうかがえます。次いで、「家族とゆっくり過ごしたい」との希望が41.1%に上り、プレゼントや外食よりも心のつながりを重視している様子が伺えます。
調査結果では、育児や家事の役割分担についての認識も見えてきました。多くの父親が、自らの家事・育児の分担を3:7と考えており、「半分も担えていない」と感じる父親が多いことが示されています。このように、自身が果たすべき役割の重要性を感じつつも、そのプレッシャーに疲弊する声も挙がっています。特に約7割の父親が「少し休みたい」と思っている現状が、さらなる理解を呼びかけます。
最終的に、本調査は“父の日”を助け合いの機会として捉える重要性を示唆しています。父親に対する感謝の気持ちや、日常の中での小さな喜びが、彼らにとって大きな意味を持つことが明らかになりました。今年の父の日は、家族の絆を深める絶好の機会です。家族との心温まる時間や、感謝の気持ちを言葉で伝えることで、日ごろの頑張りを労う特別な一日となるでしょう。これからの父の日は、そんな穏やかな瞬間を大切にする日として心に刻んでもらいたいものです。空いている時間を利用して、リラックスしたり一人の時間を楽しんだりすることも、父親にとっては大切な贈り物になるかもしれません。家庭と仕事の両方で奮闘している父親たちに、感謝の気持ちを伝えることが、何よりの励ましとなります。