中高生の学び方を探る!塾と自習室の利用状況
LINEヤフーが提供する「LINEリサーチ」によって、中高生の学習状況と塾の利用に関する新たなデータが明らかになりました。これは、全国の中高生を対象にした調査の結果です。特に中学生と高校生の学び方や、塾に対する期待がどのように分かれているのかを掘り下げていきます。
中学生の授業外の学習状況
調査によると、中学生の約4割が「実際に通う塾や予備校」を利用しており、特に男子中学生ではその割合が5割を超えています。対して、高校生では「特に何もしていない」という回答が5割以上を占め、最も多くの学生が学校の授業のみで学んでいることがわかります。
中学生は約15%の割合で通信教育を受けていますが、これは女子中学生の方がやや高い傾向が見られるといいます。高校生の中では、3割が塾や予備校に通い、AIを使った学習やオンライン学習アプリも1割程度が利用しています。
塾を利用する理由
学習塾や予備校に通う中高生に、通う理由を尋ねたところ、中学生では「苦手科目を克服したい」や「学校の定期試験対策」が上位に挙げられました。男子は「模試やテストを受けられる」という理由が多いことも特徴的です。一方、高校生では「自宅以外で勉強できる」という理由が最も多く、女子の割合が高いことが報告されました。
オンライン学習アプリの利用
中高生がオンライン学習アプリを利用する理由についても調査しました。「自分のペースで勉強できる」という回答が4割を超え、続いて「学習時間や達成度がわかるから」「ゲーム感覚で楽しく学べるから」が続きました。中学生は特に「モチベーションを高められる」という理由に傾いており、次の試験や復習に対する意識が強く見られました。
塾に期待されるサービス
学生が望む塾のサービスに関する意見も集まりました。中学生は「成果に応じたポイントや特典」を最も欲しがっており、特に女子では4割を超える結果が出ました。また、「自習室機能の充実」や「食事や軽食の利用可能性」も学生たちの間で要望されている項目です。
高校生も同様に、自習室の充実が1位で、「食事や軽食の利用」が続きます。さらに、「勉強の成果に応じた特典」も上位にランクインしました。
進路についての情報源
進路情報について調査すると、中学生は「家族や親せきの話」を最も重視している一方、高校生は自分で調べることが多い傾向にあり、特に学校のホームページが人気で、高校生の約4割がこの情報源を利用しています。この点でも女子高校生は積極的に情報を探索する傾向があるようです。
調査の背景
この調査は、2025年9月22日から24日に実施され、1030件の有効データが収集されました。LINEリサーチは700万人以上のアクティブモニターを基盤にしたリサーチプラットフォームで、リアルタイムで学生の意見を反映できるため、多彩な意見を集約した結果となりました。
学びにおける環境やスタイルが変わる中で、学生たちが求めるものを明らかにし、より良い学習環境の提供に繫がることが期待されています。今後の動向に注目が集まります。