介護と仕事の両立を支える新たな取り組み日立ソリューションズの全社イベント

介護と仕事の両立を支える新たな取り組み

日立ソリューションズが、仕事と介護の両立をサポートするための全社イベントを開催しました。このイベントは2023年12月3日に行われ、昨年に続き、ビジネスケアラーが安心して働ける環境づくりを目指しています。

日本では、団塊の世代が75歳以上になることで、今後の高齢者人口の増加が大きな課題になる「2025年問題」が話題になっています。これは仕事を持ちながら介護を行う「ビジネスケアラー」と呼ばれる人々の増加を意味し、企業にとっては労働生産性の低下が懸念される状況です。

日立ソリューションズでは、2023年から介護に関するオープンな相談ができる企業文化の醸成や、働き続けられる職場環境の構築に取り組むことを決定しました。

イベントの内容

今回のイベントでは、ビジネスケアラー支援の第一人者である株式会社チェンジウェーブグループ取締役・酒井穣氏による講演が行われました。酒井氏は「現代の日本では、ビジネスパーソンの約3割から5割が何らかの形で介護に関わる社会が到来する」と述べ、介護の重要性が高まることを強調しました。また、彼はビジネスケアラーのサポートが企業にとって今後の大きな課題になると警告しました。

続いて行われたパネルディスカッションでは、実際に介護をしながら仕事を続ける社員や、その部下を持つ上司らが集まり、日頃の状況や工夫を共有しました。「介護について話しやすい雰囲気を作ることが大切」との意見や、互いに支え合うことで労働生産性を維持していく必要性が語られました。

参加者の声

参加した社員からは、「仕事と介護の両立について深く考える機会となった」との感想が寄せられました。他にも、実際の経験を語り合うことで、孤独感が和らぎ、支え合う姿勢が強まったと感じた参加者も多かったようです。

日立ソリューションズでは、社員が参加できる社内コミュニティを設立し、介護に関する知識を高めるためのセミナーも定期的に実施しています。また、「オレンジイノベーション・プロジェクト」など、社外の取り組みとも連携し、企業と介護の連携を進めています。

企業の取り組みと未来

日立ソリューションズは、2024年の中期経営計画で「サステナビリティを意識した事業運営」を掲げ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化しています。特に、介護問題に関する意識を高め、社員が安心して長く働ける職場づくりに向けて、さまざまな施策を展開しています。

介護と仕事の両立が求められる社会において、日立ソリューションズは社会的課題解決に向けた活動を続け、全ての人が幸せに暮らせる社会を目指すことに貢献していく所存です。