「ごまのみらい小豆島プロジェクト」始動
この春、香川県小豆島に本社を構えるかどや製油が、「ごまのみらい小豆島プロジェクト」の活動を始めました。166年の歴史を持つ同社が、地域の未来を見据えたこのプロジェクトを通じて、地元の子どもたちに地産地消の大切さを教え、笑顔を提供することを目指しています。
地域の未来を育む食育活動
「ごまのみらい小豆島プロジェクト」は、かどや製油が推進するもので、小豆島の土庄町と地元生産者『小豆島 陽当の里 伊喜末』が協力し運営しています。このプロジェクトは、地域産業の振興や観光資源の活用、さらには持続可能な開発目標(SDGs)に向けた取り組みも重視しています。
2024年度には約1,000㎡の休耕地を活用し、昨年度の収穫物である“金ごま”を使った種まきを実施。収穫されたごまは、地元の小学校の給食に提供され、食育の一環として子どもたちの食に対する意識を高めることを目指しました。
拡大する活動と収穫の期待
2025年度には、栽培面積を約2倍の1,830㎡に拡大し、収穫目標も増やしています。これにより、さらに多くの子どもたちに新鮮で安全なごまを届けることが期待されています。プロジェクトのスタートにあたり、関係者は熱い思いを語りました。
かどや製油の小豆島工場長・石田氏は「私が子どもの頃からごまを大切にしてきた。このプロジェクトによって、地域の食の大切さを子どもたちと分かち合えることを喜んでいます」とコメント。地域のリーダーたちの協力を得ながら、持続可能な発展を目指しています。
地元の特産物との連携
土庄町の岡野町長もプロジェクトの意義を強調。「小豆島の特産品である手延べそうめんにはごま油が欠かせません。子どもたちにはごまを育てる喜びを感じてもらい、農業や食の大切さを理解してほしい」と述べ、地元特産品との関連性を話しました。
また、生産者の濵中氏は昨年度の収穫が少なかったことを踏まえ、「今年はより多くのごまを育てられるよう尽力します」と意気込みを見せました。プロジェクトでは、一定の収穫量が得られた場合には新たなごま製品の開発も計画中です。
将来的な展望と地域の活性化
「ごまのみらい小豆島プロジェクト」は単なる農業活動にとどまらず、地域全体の発展を目指すものです。遊休地の活用や雇用創出を通じて、過疎地域の活性化も進めていく計画です。
かどや製油は、1858年の創業以来、一貫してごま製品の製造を行ってきた老舗企業であり、その豊かな経験を生かしながら、地域社会への貢献を続けていくでしょう。公式サイトやコミュニティサイトでは、キャンペーン情報やごまを使ったレシピも日々発信しています。
まとめ
地域密着型の「ごまのみらい小豆島プロジェクト」は、地元の子どもたちへの食育を通じて未来の農業を考えるきっかけを提供します。この活動が地域の発展に寄与し、新しいつながりを生むことを期待してやみません。