第21回ACジャパン広告学生賞の受賞作品発表
公益社団法人ACジャパンが主催する「第21回ACジャパン広告学生賞」の受賞作品が決定しました。この賞は学生を対象に公共広告をテーマにした作品を募集し、その優れた作品を表彰することで、公共広告に対する理解を深め、社会の意識の向上を図ることを目的としています。
表彰式の詳細
表彰式は、2024年3月25日(火)、渋谷区に位置するスクランブルホールで行われる予定です。今回の応募は「テレビCM部門」と「新聞広告部門」の2つに分かれており、参加した学校からの応募作品数も大変多くなりました。テレビCM部門には45校から330作品、新聞広告部門には35校から734作品が寄せられました。
審査基準
審査基準は「公共広告としての優秀性」や「学生ならではのオリジナリティ」といった視点から行われ、注目の作品が選ばれました。
受賞作品の紹介
テレビCM部門
- - グランプリ: 『不満のバトン』(長岡造形大学、代表者:小山詩乃)
テーマは「カスタマーハラスメント」。この作品は、客と店員の立場が変わることで態度が一変する現象を描いています。特に無理な要求を受けた体験に基づき、カスタマーハラスメントの現状に問いを投げかけており、審査員からはその演出力が高く評価されました。
- - 準グランプリ: 『小さなゴミ箱?』(東京音楽大学、代表者:外立真士)
タバコの吸殻問題に焦点を当て、リサイクルについて考えさせられる内容で、特に廃棄物の適切な処理の重要性を訴えています。
新聞広告部門
- - グランプリ: 『矢印の詐欺師』(東北芸術工科大学、代表者:須藤丈翔)
この作品は、詐欺に遭いやすい状況を矢印で示し、情報の取捨選択の重要性を訴える力作です。読者に疑似体験を提供し、多くの気づきを促します。
- - 準グランプリ: 『冷やし中華、つづけます』(岡山県立大学、代表者:平田理華)
地球温暖化の影響を身近な食文化を通じて伝えるユニークな視点が取り入れられています。
その他の受賞
また、両部門には優秀賞や奨励賞、審査員特別賞など、合計で数多くの受賞作品が誕生しました。特に、学生たちの独自の視点と実際の社会問題を融合させた作品群は、多くの注目を集めています。
ACジャパンの目指す道
ACジャパンは1971年に設立され、公共広告を通じて様々な社会問題に取り組んでいます。これまでの活動を通じて、社会貢献を目的とした広告の発信に尽力しており、今後もさらに多くのクリエイティブな才能が登場することでしょう。
今後、受賞作品はBS民放11局や全国紙にて放送・掲載される予定です。これにより、公共広告の重要性が広まり、多くの人々に影響を与えることが期待されています。