豊島区では、2025年に戦後80年を迎えるにあたり、8月6日から15日まで「豊島区戦後80年平和展・平和スタンプラリー」が実施されます。このイベントは、地域住民が平和の重要性を再認識し、戦争の悲惨さを次世代に伝えるための取り組みです。
東京都豊島区は、1982年に23区で初めて非核都市宣言を行い、以来、平和を願う活動を展開してきました。今回の平和展では、本庁舎1階としまセンタースクエアが会場となり、東京の戦時中の様子や広島・長崎の原爆に関する資料が展示されます。
特に注目すべきは、豊島区原爆被害者の会副会長である山田玲子さんの被爆体験講話です。この講演では、実際の体験を通して戦争の恐ろしさを伝えることが目的とされています。また、NPO法人「としまの記憶」をつなぐ会による、戦争をテーマにした紙芝居の上演や絵本の読み聞かせイベントも行われ、子どもたちにも平和のメッセージを届ける機会が設けられます。
さらに、開催期間中に行われる「平和スタンプラリー」も注目です。このスタンプラリーでは、豊島区内のさまざまな施設を巡りながら、平和に関連したイベントや展示を楽しむことができます。参加者は区民ひろばや中央図書館、郷土資料館などを訪れた際にスタンプを集め、平和の重要性を感じながら楽しむことができるでしょう。
豊島区長の高際みゆき氏は、「非核都市宣言の精神を胸に、今年は特に力を入れて平和事業を展開していきます。幅広い世代に向けて、平和の尊さや記憶の継承を促す機会にしたい」と述べています。
このイベントでは、参加するすべての人々にとって、平和の意味を考える貴重な場になること間違いありません。戦後80年という節目に、ぜひ足を運び、未来に向けての平和について議論し、考える機会を持ちましょう。
イベント概要:
- - 場所: 本庁舎1階としまセンタースクエア
- - 開催期間: 2025年8月6日(水)~15日(金)
- - 時間: 9時から17時(初日のみ13時30分から、最終日のみ15時まで)
特別企画:
- - 8月6日(水)13時30分~15時30分:子ども向けの「紙芝居」上演
- - 8月7日(木)14時~15時15分:被爆体験講話、平和ミニコンサート、絵本の読み聞かせ
- - 8月9日(土)13時~14時:戦後のヤミ市に関するお話
- - 8月9日(土)15時~16時:学童疎開先の出来事
- - 8月11日(月)14時~15時30分:戦争を考える絵本の読み聞かせ
この機会に、ぜひ豊島区の平和展を訪れて、平和について考えてみてはいかがでしょうか。詳細は公式ホームページでご確認ください。