日本美とラグジュアリー
2026-02-12 14:34:28

日本美が世界のラグジュアリーを再定義する未来展望

日本美が世界のラグジュアリーを再定義する未来展望



2026年2月5日、東京の有形文化財である赤坂プリンスホテルクラシックハウスにて、三木均氏(リシュモン ジャパン社長)と文化資本戦略家の高橋琴美氏による対談が開催されました。彼らは「日本美がどのように世界のラグジュアリーを再定義するのか」というテーマに深く切り込んでいきました。この対談は、未来の文化資本とは何か、そしてどのように日本がその中心に立つことができるのかを問い直す重要な機会となりました。

ラグジュアリーの本質とは



対談の中で、三木氏はラグジュアリーの本質について明快に語りました。彼によると、「伝統や歴史のないブランドは、売上があってもラグジュアリーとは呼べない」というものです。この観点から、ただ流行を追うのではなく、時間や物語、精神性に根ざした価値が求められています。

さらに、彼は「現在の日本では、世界的ラグジュアリーブランドがなぜ簡単に生まれないのか」という疑問についても言及しました。短期的な売上を追うことで得られるものではなく、継承される美にこそ価値があるとしています。

高橋氏が提唱する文化資本



高橋氏は、文明が成立するには必然的な「構造」が必要であると話しました。彼女が提唱する「文化資本」という概念は、まさにその中心となるものです。経済という基盤があってこそ文化は根付くものであり、これからは文化が経済を牽引する時代が訪れると高橋氏は述べています。

歴史的な観点からも、新たな文明が生まれるための三つの兆しがあると言います。まず、価値観の空白、次に精神の疲弊、そして新しい美の必要性です。これらは全て、現代の社会に深く根ざしたメッセージであり、特に生成AIの進展がこれらを一層際立たせています。

日本美が求められる理由



日本の美が持つ「共鳴」「余白」「詫び寂び」といった価値は、今の世界が求める美と驚くほど一致しています。多くのラグジュアリーブランドが、日本の伝統文化やクラフトマンシップに依存している現状を、三木氏は強調しました。これらは欧米のラグジュアリーとは異なる、長い時間軸に基づく技術と精神が込められています。

それでも、なぜ日本美がラグジュアリーとして名が挙がることが少ないのか。それは美の質ではなく、社会的・経済的な構造が整備されていなかったからなのです。

新たなラグジュアリーの創造



高橋氏は、日本美が新しいラグジュアリーの定義を生み出すことができると自信を持って語ります。それは、単に既存のブランドの中に入っていくことではありません。彼女は、「見えない美」を価値化し、従来のラグジュアリーの枠を超えた新たな価値を生み出すべきだと主張しています。

文化と経済の再結合



三木氏の京都での「Art in Business」には、経済が文化を支えようとする具体的な取り組みが示されています。同志社大学との連携で、伝統工芸が持続可能な産業として育成される仕組みを構築しています。これは、文化を基にした経済のあり方を示すものです。

歴史と技術が蓄積された京都という場で、こうした取り組みを進めることは、日本の未来を切り開く鍵となるでしょう。

公の支援と共有の未来



高橋氏は、文化が繁栄するには官民の協力が必要だと強調します。フランスの例を挙げ、国家が文化継承に多くの資金を投じている現実を見直さなければなりません。

「Japan Beauty Network」は、官民を巻き込みながら、日本美を国の競争力として位置づける活動を進める予定です。これは、日本の新たな文明創造に向けた挑戦であり、皆でその未来を共有していくことが重要です。

この対談は、日本美がどのように未来を形作るのか、またそのために何が必要なのかを考える貴重な機会でした。私たちもこの対話に参加し、新たな価値を共に創り出していきましょう。


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