みずほの事業譲渡
2025-10-02 09:48:24
みずほFGがグローバル・カストディ事業をステート・ストリートに譲渡
みずほFGがグローバル・カストディ事業を譲渡
2025年10月2日、東京を拠点とするみずほフィナンシャルグループ(以下、みずほFG)が、ステート・ストリート・コーポレーションに対してグローバル・カストディ事業を譲渡したとの発表がありました。この譲渡により、みずほFGは外国証券サービスを含む様々な金融サービスの提供をステート・ストリートに任せることとなります。
譲渡の概要
譲渡される事業には、グローバル・カストディサービス、特定の地域でのファンドサービス、および証券代理業務が含まれています。特に、ルクセンブルクや米国における資産管理に関する業務が強化されることが期待されています。これにより、みずほFGの顧客はより円滑に海外投資を行うことができるようになるでしょう。
今回の譲渡は、約5,800億米ドルという膨大なカストディ資産を対象としており、特に日本に拠点を置く企業や投資者にとって重要な意味を持ちます。このような大規模な取引は、双方の企業にとってのメリットを生むだけでなく、市場の競争力を高める要因ともなるでしょう。
ステート・ストリートのコメント
ステート・ストリートの日本カントリーヘッド、小林浩氏は、「みずほのお客様の信頼を受け、円滑な移行を実現できたことに感謝している」とコメントしています。このような信頼関係は、今後のビジネスの発展にも寄与するでしょう。また、ステート・ストリートは日本市場におけるコミットメントを強化し、提供できるソリューションやサービスの拡充に努めるとしています。
みずほFGの展望
一方、みずほFGの常務執行役員である山本力氏は、この譲渡を「喜ばしいこと」と表現し、ステート・ストリートのグローバル規模の事業展開が今後もまだ未開拓の市場をサポートすると確信しています。これにより、みずほFGも引き続き国内資産の管理を行いながら、国外の顧客にとってより良いサービスを提供する準備が整っています。
企業の背景
ステート・ストリートは、米国ボストンに本社を置く金融機関であり、35年以上もの長い歴史を日本市場で築いてきました。東京と福岡に拠点を持ち、500名以上の専門家が日本の機関投資家向けに様々な金融サービスを提供しています。このような専門性は、今後の業務展開にとって大きな武器となるでしょう。
みずほFGも同様に、150年に及ぶ歴史を持つ総合金融グループとして、国内外に幅広いサービスを展開していますにより、各市場における専門性がビジネスに貢献することが期待されています。
結論
このように、みずほFGとステート・ストリート間のグローバル・カストディ事業の譲渡は、両者にとってウィンウィンの関係を築くための一歩となることでしょう。顧客へのサービス向上はもちろんのこと、今後の市場での競争力を強化していくことが可能になります。金融市場がますます複雑化する中で、両社の協力が今後の成長を支える重要な役割を果たすことになるでしょう。