町田市でのリチウムイオン電池検知システム実証実験
株式会社PFUは、町田市との協力のもと、リチウムイオン電池の搬入不適ごみ検出に関する実証実験を実施します。これは、昨年に続く2度目の試みであり、日々増加するリチウムイオン電池を含む製品の適切な廃棄方法を探る重要なステップです。
背景
近年、スマートフォンや電気自動車など、リチウムイオン電池が広く使用されるようになりました。しかし、それらの廃棄物が不適切な方法で処理されることが多く、リチウムイオン電池の不適切な廃棄は、火災などの重大な危険を引き起こしています。実際に、廃棄物処理施設では、処理過程で発火事例が相次いでおり、社会的な課題となっています。こうした現状を受けて、PFUとIHI検査計測は、町田市と協力し、リチウムイオン電池の混入状況を調査し、その検知精度を高めるための実証実験を行うことになりました。
実証実験の概要
この実証実験は、2025年8月25日から28日まで、町田市バイオエネルギーセンターで行います。実験では、X線検査センサーと廃棄物分別特化のAIエンジンを用いて、以下のような検討が行われます。
1.
LiB混入の実態調査
不燃物に含まれるリチウムイオン電池搭載製品の種類や数量、重量を調査します。
2.
LiB検知認識率、有効性評価
実施した検知システムの精度向上を目指し、検知した不適ごみの除去作業などの運用面を含めた有効性を評価します。また、搬入されるごみの種類や処理量、防水・防塵など環境条件下での調査も行います。
特徴
PFUは、世界シェアNo.1のスキャナー技術を駆使したAIエンジンを開発しており、それを基にLiB検知に特化したシステムを構築しました。これにより、不燃ごみやプラスチック、小型家電など、さまざまなごみラインに対応可能です。
実施場所
町田市バイオエネルギーセンターは、この実証実験の特別な場として選ばれています。実際のごみ処理の現場において、どのようにリチウムイオン電池を効率的に検出し、安全に処理できるかを研究します。
今後の展望
この実証実験は、リチウムイオン電池を含むごみの適切な処理方法を開発するための重要なステップです。PFUとIHI検査計測は、今年の実験を通じて得られた知見をもとに、より安全で効率的なリサイクルシステムの構築を目指します。
お問い合わせ
詳細な情報やご質問については、PFU事業開発本部の次世代事業開発室までご連絡ください。