社会貢献を目指す若手起業家育成の新たな取り組みとは
11月21日、横浜市立大学国際商学部において、特別講座「社会貢献型実習」が開催されました。この講義にはNEC、NPO法人ETIC.、そして株式会社BANSO-COが登壇し、社会的課題の解決に向けたビジネスモデルや活動について学生に語りました。本講義は、次世代のリーダーを育成するための重要な機会であり、SDGs(持続可能な開発目標)達成を見据えた内容が展開されました。
この特別講座の主旨は、社会貢献に積極的に取り組む企業や個人の活動を理解し、それをビジネスにどのように組み込むかを学生に考えてもらうことです。NECはETIC.との連携により、毎年講義を実施しており、今回はその4回目となります。
テーマは「企業とソーシャルセクターとのパートナーシップ」。これは、企業とNPOが協力して社会課題に取り組む重要性についての理解を深めるものです。
講義ではまず、ETIC.の担当者から「NEC社会起業塾」の概要が説明され、次いでNECからは若手起業家支援プログラムの目的や、社員と起業家の対話から生まれる学びが紹介されました。ここではデジタル技術の活用事例や、共創の取り組みが強調され、参加者の興味を引きつけました。
その後、BANSO-COからは、メンタルヘルスケアに注力した事業の立ち上げ過程やNECとの協力についての具体例が示されました。そして、講義が終わると学生たちからの質問が多数寄せられ、その内容からも本テーマへの高い関心が伺えました。
参加した学生の感想の中には、社会貢献と利益の両立が重要であることを再認識したという声がありました。ある学生は、スタートアップの持つスピード感や柔軟性が大手企業にとっての利益につながる可能性を示唆し、両者の連携の重要性を感じたと述べています。このように、若者たちが現実的な視点から社会貢献の意義を捉えようとしている姿勢は、非常に頼もしいものです。
横浜市立大学の吉永教授は、この授業の意義について、学生が社会課題を自身の問題と捉えることができ、様々なセクターの連携がどう実現されるかを学ぶ機会を提供することが重要であるとコメントしています。「NEC社会起業塾」のような実践的な取り組みは、社会への新しい価値を生み出す人材を育てる上で、欠かせないものであると強調されました。
NECはこれからも、このような講義を通じて次世代の学生が社会課題に対する意識を深め、持続可能な未来へ向けたアクションを広げるための支援を行なっていくことでしょう。今後の活動に期待が高まります。