EVトラック導入の現状と中小物流企業の関心の高まり
物流・運輸業界は現在、さまざまな課題に直面しています。「2024年問題」や燃料費の高騰、さらには世界的な脱炭素の流れが急速に進んでいる中で、EVトラックの導入が注目されるようになっています。株式会社CUBE-LINXが実施した調査によると、中小物流企業や運輸企業の約15%がすでにEVトラックを導入していることが明らかになりました。
調査概要とは?
CUBE-LINXは、中小物流企業・運輸企業の経営者を対象に、EVトラックの導入状況や、未導入企業の導入意向、そこに存在する障壁について調査を行いました。この調査は2025年の10月に実施され、中小企業の経営者155名が参加しました。
さらに進む導入意欲
調査結果によれば、EVトラックを導入している企業の約45%は、車両ディーラーやメーカーとの相談を通じて手続きを進めていることが示されました。具体的な導入手法としては、リース会社の支援を受けたり、専門のコンサルティング会社を活用するケースもあります。
また、充電設備に関しても、約40%の企業が、車両ディーラーやメーカーからの提案を受けて準備していると回答しています。一方で、充電インフラの不足が導入の大きな障害となっているため、改善が求められています。
荷主からの要請と環境への意識
EVトラックを導入していない企業の約2割は、荷主から脱炭素化に向けた取り組みの要請を受けていることもわかりました。これは、環境意識の高まりに伴い、取引先からの期待が影響を与えているといえるでしょう。
さらに、導入に対する関心が高まっており、未導入企業の45%以上がEVトラックの導入を検討しているとの結果も出ています。これには、環境への対応が重要な経営課題として認識されていることが背景にあります。
課題は何か?
そうした中で、取り組む上での障壁としては「車両本体価格の高さ」や「充電インフラの整備不足」が挙げられます。実際、これらは多くの企業が導入をためらう主な要因です。特に初期投資が高額である点は、導入を進める上での大きなハードルであると感じられています。
CUBE-LINXの支援内容
このような状況を受けて、CUBE-LINXは商用EVの導入を支援するサービスを提供しています。「商用EV・充電器導入支援サービス」では、設備の計画から初期費用を軽減する補助金申請の支援、エネルギーマネジメントシステムの導入まで、トータルにサポートします。
まとめ
今回の調査は、EVトラック導入における中小物流企業の現状を浮き彫りにし、今後の方向性を示唆しています。環境に配慮した持続可能な物流を実現するためには、企業間の協力が不可欠です。そして、CUBE-LINXのようなサポーターが、企業のEV導入のお手伝いをすることで、さらに多くの企業がこの流れに乗っていくことが期待されます。