東レグループの224業務アプリがAWSへ成功移行した事例
株式会社インサイトテクノロジーは、東レシステムセンターが実施した業務アプリケーションの大規模移行プロジェクトにおいて、コンサルティングサービス「Insight Consulting」を提供しました。これにより、224の業務アプリをOracle ExadataからAmazon RDS for Oracleへ移行し、わずか15カ月の短期間で完了しました。この事例では、インサイトテクノロジーによる支援内容、その成果や背景について詳しく解説します。
プロジェクトの背景
東レシステムセンターは、情報インフラを担っている企業であり、「クラウドシフトプロジェクト」を推進中です。このプロジェクトの中心にあったのは、コストの高騰が続くOracle Exadataの保守費用からの脱却と、老朽化した機器の対応です。特に、Exadataの保守期限が迫る中で224の業務アプリケーションを迅速に移行する必要がありました。
そのため、インサイトテクノロジーの豊富なデータベース知識に基づいた性能検証及びサポートが求められました。移行期間中には、アプリケーション間の複雑なデータ参照関係を維持しつつ、業務停止を最小限に抑えるための緻密な移行設計が重要でした。
インサイトテクノロジーの支援内容
インサイトテクノロジーは、以下のような施策を通じて、プロジェクトの成功に寄与しました。
Performance Assessment with Insight SQL Testing
自社開発のSQLテスト自動化ツール「Insight SQL Testing」を駆使した性能アセスメントを行い、ExadataのSQLをRDS環境上で再現。これにより、移行後の性能差を事前に数値化し、必要なチューニング対象を明確化。アプリケーション担当者が安心して移行作業を進めることが可能となりました。
AWS DMSによる双方向連携の実装
移行の過程では、システムを一度に停止することができないという課題がありました。そこで、AWS Database Migration Service(DMS)を使用し、移行済みのRDSから未移行のExadataにデータを双方向に連携させる手法を提案。業務単位での段階的な移行と、ダウンタイムの徹底的な最小化を実現しました。
ネットワーク及び監視体制の強化
移行専用の専用線を確保し、トラフィック検証によりネットワークトラブルを未然に防止。また、AWS標準監視では得られないOracle特有の情報を取得する監視スクリプトを開発し、包括的な監視体制を整えました。
プロジェクトの成果
このプロジェクトは、40回以上のリハーサルと移行作業を経て、224のアプリケーション全てを無事に移行しました。一度の切り戻しも発生せず、以下のような成果を上げました。
1.
コスト削減と運用負荷軽減
高額なEnterprise EditionからStandard Editionへの移行を達成し、保守費用と運用負荷を劇的に削減しました。
2.
安定した稼働を実現
移行後は非常に安定しており、これまで手動で行っていたSQL暴走への対応が不要になりました。
3.
社内表彰
プロジェクトの成功は社内でも評価され、東レシステムセンターの社長賞を受賞しました。
今後の展望
東レシステムセンターの担当者からは、Insight SQL Testingのおかげで不安なく移行が進められたと評価されています。今後もデータベース関連の課題が発生した際には、引き続きインサイトテクノロジーのサポートが重要視されるでしょう。
インサイトテクノロジーは、1995年の設立以来、企業のデータ活用基盤の向上に貢献する製品とサービスを提供しています。データを統制し、活用を促進するために、さまざまなソリューションと技術支援を展開しています。さらに、イノベーティブなデータ技術者を育成するカンファレンスも開催しており、業界の発展に尽力しています。