壁装材文化展
2025-10-28 14:32:34

日本の壁装材文化を再発見する特別展「壁を装う展」開催

日本の壁装材文化を再発見する特別展「壁を装う展」



2025年11月29日から12月5日まで、東京ミッドタウン内の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3にて、株式会社サンゲツが主催する特別展「壁を装う展- Wall Covering and Beyond」が開催されます。この展覧会は、1849年に設立されたサンゲツが提供してきた数万点の壁紙や壁装材から、日本独自のデザイン美学や文化を再評価しつつ、未来の壁装材の在り方を模索する内容になっています。

壁装材の歴史


サンゲツは創業以来、インテリア商品を多角的に開発し、時代に応じた新たな住環境を提供してきました。日本の壁紙は、自然環境や伝統的な住宅様式の変化、そして海外文化との交流を経て、独特の進化を遂げてきました。この展覧会では、これらの歴史を辿りながら、日本の壁装材が今日に至るまでどのように進化してきたのかを解説します。

展示内容の見どころ


展示スペースは大きく4つに分かれています。「イントロダクション」セクションでは、日本における壁紙の普及の歴史を伝えるため、素材や製造過程を解説した実物展示が行われます。次に「素材からみる壁紙系統図」では、サンゲツが手がけた壁紙の多様性を、「石」「土」「木」「紙」「織」などの基本素材に焦点を当てて分類し、日本独自の壁装材の系譜をマインドマップ形式で視覚的に示します。

また、「これからの壁紙」というセクションでは、現代のニーズに応える新しい壁装資材の可能性を考察し、多様な価値観や機能性を持った未来の壁紙のイメージを展示します。最後に「日本独自の壁紙見本帳」エリアでは、1960年に初めて発行されたサンゲツの壁紙見本帳を始めとした歴史的なアーカイブが紹介され、訪れた人々が「選ぶ楽しさ」を体感できるよう工夫されています。

企業とデザインスタジオのコラボレーション


本展は、設計・施工を手がけるサンゲツと、革新的なデザインを模索するコンテンポラリーデザインスタジオ「we+」の共同プロジェクトです。we+は、きめ細やかなリサーチと実験を基に、現代社会のニーズに応じた新たなデザインを提案するスタジオ。その活動は多様な価値観を取り入れ、自然環境や社会への配慮を考えたデザインを生み出すことに主眼を置いています。

これまで数々の受賞歴があり、国際的にも評価されているwe+とのコラボレーションは、展覧会のクオリティを一段と高めています。今回は、彼らの独自の視点を通して「壁を装う」という行為の新たな意味を探ります。

参加方法と詳細情報


展覧会は入場料無料で、会期中は毎日開館していますので、気軽に足を運んでみてください。壁装材の文化やその美しさを知り、未来のインテリアスタイルに対するインスピレーションを得る良い機会となることでしょう。この特別展を通じて、日本の壁装材文化の魅力を再発見し、新しい住空間の可能性に触れてみてはいかがでしょうか。

この展覧会は、単なる視覚的な楽しみだけでなく、私たちの住まいと生活を豊かにするための新たな発見をもたらしてくれることでしょう。未来の「壁」を形作るヒントが、ここに隠されています。


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