量子技術で採用活動の革新を目指す
キューアンドエー株式会社(以下、キューアンドエー)は、国立大学法人東北大学との協力のもと、量子アニーリング技術を活用した採用指標の推定・評価を行う共同研究を始めました。この共同研究は、民間企業として初めての試みであり、地域企業の人材確保における新たな解決策を探求するものです。
【背景】地域課題の解決を目指して
キューアンドエーは宮城県仙台市に本社を置き、コンタクトセンター事業を通じて地域社会の課題解決に取り組んできました。このたび、東北大学で行われた「実践的量子ソリューション創出論」がきっかけとなり、産学連携の一環としてこの共同研究を開始しました。地域の人材確保において、量子技術の実用化が期待されており、今回のアプローチがどのような成果を上げるのか注目されます。
【研究の目的と内容】
本研究の主な目標は、採用活動における組み合わせ最適化問題の解析を通じて、応募者と企業双方のニーズを満たす採用活動を行うことです。具体的には、以下の内容を実施します:
1.
採用活動におけるデータ解析
量子アニーリング技術を用いて、応募者と企業の適合性を評価するためのデータ分析を行います。
2.
新卒・中途採用の支援
採用対象を新卒だけでなく中途採用にも広げ、即戦力となり得る人材の発掘を目指します。
3.
長期的な成長を見据えた採用
入社後に長期的に活躍できる可能性のある人材を見極めることで、定着率の向上を狙います。
この取り組みを通じて、キューアンドエーは地域企業の持続可能な成長を促進し、地域社会の活性化に寄与することを目指しています。
【研究体制と期間】
- 東北大学 大関研究室:量子アニーリングを活用した分析・解析。
- キューアンドエー株式会社:データや情報の提供を担当。
2025年12月から2026年3月末までの期間で上記の取り組みを進めていきます。
【今後の展望】
キューアンドエーと東北大学の協力によるこのプロジェクトは、ICT技術の知見を活かし、地域企業の人材確保の新たな道筋を開くでしょう。量子アニーリング技術が持つポテンシャルを活かし、新たなデジタル社会での価値創出に貢献することを期待しています。
今後もキューアンドエーは地域社会に根ざした産学連携のモデルケースを築き、皆様と共に成長してまいります。