WiseVineと財ラボが手がける自治体向け予算編成システム
株式会社WiseVine(本社:愛媛県松山市)は、一般社団法人新しい自治体財政を考える研究会(財ラボ)と連携協定を結び、自治体向けの予算編成・経営管理システム「WiseVine Build & Scrap」のデモ環境を公開しました。この取り組みは、自治体の持続可能な運営を目指すものです。
システム運用の背景
近年の物価高や少子高齢化の影響で、自治体の財政状況は厳しくなっています。これに伴い、予算編成や透明性の高い財政運営が求められています。財ラボは設立からわずか2年半で670を超える会員を抱え、専門家たちが集うコミュニティとして成長を続けています。
2024年秋には、自治体の予算編成の課題として「既存事業の見直しが進まない」という声が多く寄せられており、この問題への対応が急務とされています。WiseVineはこの状況を踏まえ、Build & Scrapを開発しています。
協定の目的と特徴
WiseVineと財ラボの協定は、自治体の予算編成プロセスを効率化し、高度化を目指しています。特に、行政の事業の優先順位を明確にし、基準を設定することで、財政課の業務負荷を軽減させることが大きな目的です。また、最新のAI技術を用いて、財政状況の見通しや評価をもとに事業の見直しをサポートします。
デモ環境の公開
今回、財ラボ会員にはBuild & Scrapのデモアカウントが提供され、ダミーデータを使用して実際のシステム利用が可能となります。2025年2月17日以降、順次会員にアクセス権が送付される予定です。非会員の自治体は無料で財ラボに登録することで、デモ環境の利用が可能です。
デモ環境の特長
- - 分析機能:事業費や予算額を可視化し、直感的な判断をサポート。
- - 差分比較機能:変更点を即座に把握し、迅速な意思決定を促進。
- - クロス集計機能:ワンクリックで分析資料を簡単に作成。
- - 政策体系機能:政策の全体図を可視化し、上位目標とKPIが一目で理解できる。
このデモ環境は、自治体が実際のデータで試すことも可能です。無償版の利用受付も始まり、デモ環境とは異なり、各自治体のリアルデータを活用した実践が行えます。
WiseVineと財ラボの未来
今後も、WiseVineと財ラボは連携を深め、自治体向けのシステムを進化させていく計画です。両者の専門知識と技術を融合させることで、より効率的で透明性のある自治体運営が実現することでしょう。誰もが幸せな合意形成に向けたサポートを受けられる環境を整えていきます。
最後に、自治体の方々には、ぜひともデモ環境を試していただき、フィードバックをいただければと思います。持続可能な自治体運営を一緒に実現していきましょう。