岡山大学が光創ネクサス第2回ミーティングを開催
2025年8月5日、岡山大学津島キャンパスにおいて「光創ネクサス」の第2回ミーティングが開催され、多様な分野の研究者が集まりました。この「光創ネクサス」は、光を利用して反応や分析、診断、操作を行う様々な分野が協力し、新しい研究テーマを創出することを目的として設立されました。
今回のミーティングは、前回に続いてハイブリッド形式で実施され、岡山大学の教員を中心に、産学連携や学術研究を担う15名の関係者が参加しました。この日の特色は、徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所の安井武史教授をオンラインで招待し、光関連分野の最前線の知見を交えた議論が行われた点にあります。
開会の挨拶とショートプレゼン
開会の挨拶は、世話人を務める福田伸子教授が行い、ミーティングは活気に満ちたスタートを切りました。その後、新たに参加したメンバーが自身の研究内容について短いプレゼンテーションを行う「ショートプレゼン」が実施され、これまでの研究成果や興味のある研究分野が共有されました。参加者は、光の利用に関する知見を深めながら交流をしました。
講演と討論
続いて、異分野基礎科学研究所の千住洋介特任准教授が「光による生命システムの理解と再構成」というテーマで講演を行い、光が生物学の分野で果たす役割についての詳細な解説がありました。また、森裕樹准教授は「複素多環骨格を基盤とした有機薄膜太陽電池材料の開発」というタイトルで、持続可能なエネルギーを見据えた研究の重要性についても議論しました。これらの講演に対して、参加者からの質疑応答も活発で、深い学術的交流が実現しました。
今後の展望と連携の可能性
ミーティングの後半では自由討論が行われ、医歯薬学分野の教員が光分野での共同研究の重要性や研究者の募集について情報を提供しました。さらに、岡山大学内の他の研究拠点の活動紹介や、今後の「微生物エクスプローラーズ」などのプロジェクトにおける異分野連携の可能性についても話し合われました。
交流会での親睦
ミーティングの最後には交流会が設けられました。参加者同士が意見を交わしながら、新たなアイデアを生む貴重な場だったと参加者は語りました。このようなミーティングを通じて、岡山大学の研究者達は互いに刺激を受け合い、さらなる研究面での進展を期待しています。
おわりに
光創ネクサスの取り組みは、岡山大学が掲げる地域中核・特色ある研究大学としての使命を象徴しています。今後も、異分野の専門家との連携を基に、科学研究の新たな地平を切り開くことが期待されるでしょう。