京の台所が広がる！GYRO HOLDINGSの新たなM&A戦略とは

GYRO HOLDINGSが京都の飲食業界に新風を巻き起こす

　国内外に230店舗、91の業態を展開するGYRO HOLDINGS株式会社（以下GYRO）は、社玄81と言う新たな一手を打ち出しました。それは、株式会社 Innovation Planning（以下Innovation Planning）の株式を取得し、子会社化することです。2025年3月4日、京都の事業基盤を強化し、観光のメッカとして知られる京都という地域の特性を活かすための戦略的なM&Aである。

観光立国としての可能性を秘めた京都

　今回のM&Aの狙いは、観光客の多様なニーズに応えることにあります。Innovation Planningはすでに京都を中心に、多くの成功した飲食店を展開しており、特にインバウンド顧客への対応に特化したビジネスモデルが高く評価されています。この新たな提携により、GYROは観光エリアや地方郊外エリアへの進出を強化し、来店客からの幅広い選択肢を一層広げることが期待されます。

Innovation Planningの魅力

　Innovation Planningは2019年に設立され、飲食事業を中心に成長してきました。彼らの代表ブランドには、京町家で楽しむ「京都肉×青果サワー京〜miyako〜」や、現代的にアレンジされた「天ぷらと手まり寿司都〜miyako〜」などが存在し、いずれも高い評価を獲得しています。中でも「LORIMER 京都」では、和朝食カフェと料理教室というユニークなサービスを提供。これらのブランドは、観光客だけでなく、地元の人々にも好評で、京都の食文化を体験することができる場となっています。

GYRO HOLDINGSの進化と展望

　GYRO HOLDINGSは、これまでにM&Aを活用することで成長を遂げ、その実績は今回のM&Aへと繋がっています。2021年にアジア最大級の資産運用会社PAGの傘下に入り、経営体制を刷新したGYROは、短期間で多くのブランドを強化し、全国的なネットワークを築いてきました。今回のInnovation Planningの傘下入りも、その流れの一部です。

　「食で未来を創る」という理念のもと、GYROは今後も新たな飲食ブランドを迎え入れ、日本の素晴らしい食文化を世界に広めることを目指しています。M&Aを通じて、約90ブランドを持つ飲食グループとして、さらなる発展を続ける決意を示しています。

新しい食の体験を提供する店舗展開

　今回の提携によって、京都肉や新鮮な食材を惜しみなく使用した料理を堪能できる新たなブランドや店舗が増える見込みです。特に、観光客向けには日本の伝統食を現代風にアレンジした料理が提供されるため、京都の文化に触れる絶好の機会となるでしょう。

　また、Innovation Planningが持つSNSマーケティングの知見も活かし、より多くの観光客や地元住民が足を運びたくなるような魅力的な発信が期待されます。