連休の出かけ意欲が高まる!シニア世代の実態に迫る
2025年の春、連休を控えたある時期、サントリーウエルネス株式会社が実施した『ミドル・シニア世代の“お出かけ不安”に関する実態調査』の結果が発表されました。調査は40代から70代の男女1,000名を対象に、連休のお出かけに関する意識や不安点を探るもので、これによりシニア層の外出に対する考え方が明らかになります。
連休のお出かけ予定は約3割
調査によると、今年の連休に外出を予定している人は約30%、つまり289名という結果が出ました。逆に、約70%にあたる711名は出かける予定がないと回答。この傾向からは、コロナ禍を経て外出に対する慎重な姿勢が伺えます。
外出先については、最も多い回答が『国内旅行』で218名、次いで『近所で食事や買い物』139名、海外旅行はわずか12名という結果になりました。このデータから、シニア層が安心して楽しめる環境を求めていることが見て取れます。
長時間・長距離の歩行への不安
お出かけにあたり、多くの人が心配しているのは「長時間元気に歩けるかどうか」という点で394名が挙げています。「長距離を元気に歩けるかどうか」という不安も352名が示しており、まさに身体のコンディションが重要視されています。
加えて、膝の痛みや転倒の不安を挙げる方も多く、健康への気配りが伺えます。70歳の女性のコメントにあったように、タコやウオノメの問題など具体的な懸念も寄せられており、年齢に応じた外出準備が必要とされています。
元気に外出するための取り組み
調査に応じた人々のうち、ほぼ半数が「日常的に軽い運動をしている」と回答しました。ストレッチやウォーキングなど、身体を動かすことで外出時の安心感を持たせることができるようです。また、446名が「転ばないように気を付ける」とした回答もあり、服装や靴の選び方まで意識していることがわかりました。
栄養バランスの重要性
外出を楽しむためには、運動だけでなく栄養も大切。調査では、意識している栄養素として「たんぱく質」が494名、「カルシウム」が337名、次に「水分」が292名という結果になり、みなさんの健康意識の高さが伺えます。また、筋力維持のためには抗酸化物質「ケルセチン」や「アンセリン」といった成分も効果的ですが、意識している人はまだ少なく、その重要性がもっと認知される必要があることがわかります。
専門家のアドバイス
整形外科医の伊藤薫子先生は、若いうちから適切な栄養と運動の習慣を取り入れることが、加齢による筋力低下を防ぎ、いつまでも健康に歩き続けるためには不可欠だと述べています。特に、歩行に必要な筋肉を維持するための栄養素や、生活に取り入れやすい簡単な運動を実施することが重要です。
具体的な運動や栄養摂取法
- - ウォーキング: 有酸素運動として推奨され、心肺機能や脚全体の筋肉を刺激します。15分の日光浴も兼ねると、ビタミンDの生成にもつながります。
- - 階段昇降: 日常的に取り入れやすく、下半身を効率よく鍛えます。
- - ストレッチ: 筋肉をほぐすことで柔軟性を高め、怪我予防に役立ちます。水泳やヨガもおススメです。
これらを日常生活に取り入れることで、筋肉や関節をしっかりサポートし、元気に歩き続ける体作りに繋がります。
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この調査結果を基に、シニア世代のお出かけの意欲や健康について考えを深め、よりアクティブなライフスタイルを目指しましょう。外出を楽しむための準備と心構えで、連休をしっかり満喫できるようにしたいものですね。