闇バイト対策教育
2025-04-02 10:40:58

東京都立高校で行われた特殊詐欺対策教育プログラム「レイの失踪」

東京都立高校で実施された闇バイト対策プログラム



東京都は、急増する闇バイト問題に対する対策の一環として、新たな教育プログラム「レイの失踪」を実施しました。2025年3月、都立足立新田高校にて、約450名の1・2年生が参加し、民間企業と行政が連携した新しい形の教育体験を行いました。今回は、この特別授業の内容と期待される効果について詳しくご紹介します。

闇バイト問題の深刻化



近年、闇バイトや特殊詐欺への関与が若者の間で増加しています。2024年には特殊詐欺被害額が過去最高を記録し、主に10代や20代の若者がターゲットとなり、SNSを通じて勧誘されるケースが増えています。しかし、加害者自身が「騙されて」いることが多く、警察の統計によれば、ネット上の危険な求人情報を見抜けた高校生はわずか23%に留まっているのが現状です。これに対し、「レイの失踪」は、教育を通じて若者が自らの身を守る力を養うことを目的としたゲームです。

「レイの失踪」とは



「レイの失踪」は、失踪した友人「レイ」のSNSアカウントをたどりながら、闇バイトに加担する過程をリアルに体験する教育ゲームです。このプログラムは、若者が「狙われない」「騙されない」「ハマらない」という3つのステップを学びながら具体的な対策を身に付けることができる内容になっています。

1. 「狙われない」—ターゲットの特徴を知る



ゲームでは、SNSでのダイレクトメッセージが勧誘の手段として利用される様子を模擬体験します。お金に困ったり孤独を感じていたりする個々の心理状態が勧誘される理由となることが多いことを理解することで、自らの情報発信を見直す意義を感じることができます。

2. 「騙されない」—最新の手口を見抜く



ゲームでは、見た目は普通に見える求人情報が実は犯罪と結びついている場合があることを学ばせます。最新の手口や隠語に関しての理解を深め、判断力を鍛えることが可能です。

3. 「ハマらない」—抜け出せない仕組みを理解



闇バイトに手を染めると、経済的依存や社会的孤立が生まれ、抜け出すのが難しくなるという危険性をゲーム内で実際のキャラクター体験を通じて学びます。この体験を通じて、リアルな危険に触れることができます。

具体的な相談窓口の理解



「レイの失踪」プログラムでは、万が一自分や友人が闇バイトに関わってしまった際の対処法も教えます。事前に相談することの重要性や、適切な対処手段についての知識が得られます。また、一般のアルバイトとの違いも学び、正規の働き方について理解を深められる仕組みです。

参加した生徒たちの反響



プログラム後のアンケートでは、95%もの生徒が「闇バイトに関する理解が深まった」と回答。参加した生徒からは、日常の些細なやり取りから個人情報が漏えいする可能性や、影響を受けやすい環境について感じた驚きの声が多く寄せられています。

教育現場における闇バイト対策の新たなモデルケース



「レイの失踪」は、昨年12月に導入された新しい教育ソリューションであり、全国50以上の教育機関での利用が決定しています。しかし、都立高校での実施は初であり、行政と民間が協力した取り組みは非常に注目されています。リアルな状況に基づく「自分ごと化」した学びが実現できるこのプログラムは、今後の教育システムにも大きな影響を与えるでしょう。

クラウドアドベンチャーについて



株式会社Classroom Adventureは、慶應義塾大学の現役学生によって設立されたEdTechスタートアップです。「レイのブログ」に代表される情報リテラシーのプログラムは、世界各国で20,000人以上に体験され、最新の手法で教育的価値を提供することに尽力しています。これを機に、より多くの自治体や教育機関が「レイの失踪」の導入を検討し、闇バイト防止のための取り組みを強化していくことが期待されています。


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