変わりゆく大阪市北区でホッとする酒場巡り
大阪駅周辺の街並みは、常に変化し続けていますが、その中に残る昭和レトロな雰囲気を楽しむことができる酒場巡りに出かけてみました。今回、旅のお供をしてくださるのは、斉藤雪乃さんと三田村邦彦さん。彼らと一緒に、大阪のメニューが多彩な酒場を探索します。
どてミックスと熱燗だし割を味わう【大阪屋】
最初に訪れたのは、大阪駅近くのガード下にひっそりと佇む【大阪屋】。年中無休で朝7時から営業しており、地元の人たちに愛される人気店です。驚くことに、こちらの店は“ぼんちおさむ”さんの息子さんが2代目オーナーを務めています。オーナーのおすすめは『どてミックス』。これに合わせて『熱燗だし割』をオーダー。さらに、昔ながらの『紅生姜の天ぷら』や、最近人気が高まっている『いわしのトマト煮』もいただきました。
刺身の盛り合わせ【パンドラの箱】
次に向かったのは、立ち呑みスタイルの【サカトケ乃カミ】。看板には“コーヒー&ランチ”と書かれていますが、いざ入ってみるとコーヒーは扱っておらず、お魚中心のメニュー。ここで人気なのは刺身盛り合わせ『パンドラの箱』。社長自ら毎朝市場に仕入れに行くため、新鮮な魚が驚くほどリーズナブルに楽しめます。
旬の魚を楽しむ【スタンド割烹 若桜】
次は、大阪駅前第一ビルにある【スタンド割烹 若桜】へ。こちらは京都の名店で修行を積んだご主人が腕を振るっています。旬のお魚を贅沢に使った料理を目の前で焼き上げてもらい、ふわっとした香りとともに楽しむひとときは、贅沢そのものです。
カウンターで「オールドパー」を味わう【King of Kings】
さらに第一ビル内を散策し、昭和の香り漂うバーツカフェ【King of Kings】へ。70年の大阪万博にあたる1970年にオープンし、当時の雰囲気を今に伝えるこの店。ここでは懐かしい『オールドパー』のみを提供しており、斉藤さんと三田村さんもこの特別なお酒を味わいました。
昭和ゲームを再発見【エレメカ研究所】
中崎町へ移動して訪れたのは、レトロなゲーム機が並ぶ【エレメカ研究所】。ここには昭和時代に遊ばれていたゲームがずらりと揃っており、三田村さんも童心に返ってゲームに挑戦しました。
名物『エッグ』と不思議なリキュール【世界の酒 北京】
再び大阪駅近くの新梅田食堂街に戻り、【世界の酒 北京】を訪れました。ここで特筆すべきは、氷や水に触れると色が変わる不思議なリキュール『ペルノ アブサン』。さらに名物の『エッグ』もいただきますが、これは普通の玉子焼きやゆで卵ではなく、一体何なのか期待が高まります。
シメはお初天神の【夕霧そば 瓢亭】
旅を締めくくるのは、お初天神エリアにある【夕霧そば 瓢亭】。特製のそば出汁に漬けた『づけ玉子』や、名物『夕霧そば』を楽しみます。生卵をお出汁に溶き入れ、ゆずの皮が香る麺を味わいながら旅の余韻に浸るひとときです。
大阪の夜景を楽しむ周遊バス【なにワンダー】
旅のフィナーレとして、大阪の美しい夜景を楽しめる2階建てオープントップバス「なにワンダー」に乗車しました。大阪の街並みを眺めながら、心温まる酒場巡りの余韻を感じる時間が続きます。各所で出会った昭和の味と雰囲気は、訪れるたびに新しい発見と感動を与えてくれます。