カメラのキタムラが打ち出す新たな挑戦
カメラのキタムラが株式会社コーナーと連携して始めた「DE&I・女性活躍推進プロジェクト」。このプロジェクトは、女性が長期にわたって働き続けられる環境を整備し、現場主体の意識改革を目的としています。これにより、企業としての競争力を高め、さらに多様な人材が生き生きと活躍できる場の創出を目指しています。
プロジェクトの背景
キタムラでは、「多様な人材が活躍できる組織」の構築が重要な経営目標の一つです。特に、ライフステージに応じた柔軟な働き方やキャリアの継続が求められており、これに沿った制度の整備が不可欠でした。また、子ども写真館「スタジオマリオ」など、女性が中心となる事業も展開しているため、女性社員が長く活躍することが、サービスの質に直結するという強い認識もありました。
2024年秋に発足予定のこのプロジェクトは、社内初の試みを成功に導くために、早期段階から外部の専門家を巻き込み、越境チームを組成しました。外部との協力を通じて、効果的な取り組みを推進していきます。
データに基づく課題の可視化
プロジェクトはまず、全社員に対してアンケートを実施し、店舗と本部それぞれの課題を明確にしました。外部のプロフェッショナルと連携し、データ分析や示唆出し、アクション設計を一貫して行うことで、現場で直面している具体的な問題点を見極めていきました。
現場に即したアプローチ
プロジェクトは、店舗と本部の二つの視点からアプローチを変えています。店舗では、ライフイベントに応じた柔軟な働き方を支援するために、転勤制度や休暇制度の見直しが行われています。一方、本部では、業務の構造を再評価し、マネジメント層の意識改革を進め、従業員が長く活躍できる環境づくりに取り組んでいます。
協働による推進体制の確立
このプロジェクトでは、社内人事と外部人事との協力によって推進体制を確立しました。分科会を設置し、現場を巻き込むような具体的な施策を検討しながら、経営陣との合意形成も綿密に進めていきました。これにより、経営層、現場、外部プロフェッショナルが一体となり、全社的な推進体制を築くことができました。
プロジェクトに関わる専門家たちの声
株式会社キタムラの人事部、女性活躍推進プロジェクトマネージャーの久保美鈴氏と、パラレルワーカーの大内礼子氏には、この挑戦の意義や今後の展望についてお話を伺いました。専門家たちの意見は、現場の声を反映した具体的な施策が、どのようにして実現されていくのかを示しています。
株式会社コーナーの役割
株式会社コーナーは「人事を変え、組織を変え、世界を変える」という理念のもと、2016年に設立され、特に人事やESG領域に特化した問題解決を提供しています。キタムラとの協働を通じて、より良い組織文化の形成を見据えた多様なアプローチを展開しています。彼らのエキスパートによる支援で、プロジェクトは着実に進化していくことでしょう。
結論
「DE&I・女性活躍推進プロジェクト」は、カメラのキタムラが女性社員の活躍を支援するための重要なステップと言えます。この活動が、企業文化の向上やサービス品質の向上への道筋となることを期待しています。今後の展開に注目が集まります。