高校生の建築体験
2025-10-24 18:12:15

建築業界の未来を担う高校生たちが木造住宅の現場を体験

建築業界を担う未来のエキスパート、木造住宅現場見学会と設計体験会



2025年10月20日、一建設株式会社が岡山県立水島工業高等学校の建築科1年生40名を招いて、木造住宅の建築現場見学会と住宅設計体験会を開催しました。これは、次世代の建設業を担う学生たちに業界のリアルを伝えようとする取り組みの一環です。

建築業界の現状と未来の課題



日本の建設業界は、現在深刻な人手不足に直面しています。国土交通省によると、2023年の建設業就労者数は1997年のピーク時と比べて約30%減少。特に2025年には多くの団塊世代の退職が予想され、さらなる人手不足が懸念されています。この状況は、技術の継承や若手社員のキャリアパスの見える化といった課題と密接に関連しています。

このような背景から、一建設では高校生たちに建築の未来を担う重要性を伝え、業界への関心を高め、自らのキャリアを考える機会を提供することを目的としました。

現場見学会の内容



見学会は、一建設の木造住宅の建築現場で実施されました。開会の挨拶に続いて、熱中症対策としてファン付きウェアや経口補水液が提供されました。生徒たちは、実際の住宅内部で基礎工事や躯体工事の過程を学び、大工が電動工具の安全な使い方をデモンストレーションしました。

また、参加した生徒たちは自らビス打ちの体験をすることで、チームワークの大切さも理解できる機会となりました。さらに、施工管理アプリ「ANDPAD」を使用した業務のデジタル化も紹介され、現代の建設現場がどのように進化しているのかが示されました。

住宅設計体験会



住宅設計体験会では、一建設の社員が住宅設計の仕事内容を解説し、3D CADを使った実演も行われました。その後、生徒たちは方眼紙を用いて“理想の平屋住宅”の図面を作成。自作のプランを代表に選ばれた4名が発表する時間も設けられ、大いに盛り上がりました。

生徒たちの感想



参加した高校生たちは、自身の体験を通じて多くのことを学びました。ある生徒は「図面で見ていた形がどのように実際になるのかを理解できた」と話し、他の生徒たちも「現場の働き方が進化していることを知った」と述べました。電動工具の使用に関しては「ビス打ちを体験できてとても印象に残った」との声もあり、実際に作業を体験することで、興味が高まったようです。

また、デジタル技術の重要性を感じた生徒たちは、将来自分がどんな家に住みたいかを考えるきっかけにもなったと話しました。今回の体験が、若者たちにとって建築業界への新たな視野を広げる機会となったことは間違いありません。

概要



このイベントは、2025年10月20日に岡山県総社市の建築現場および水島工業高校の教室で実施されました。参加したのは、岡山県立水島工業高等学校建築科の1年生44名で、建築現場の見学や住宅設計の体験を通じて、未来のキャリアへの一歩を踏み出す機会を得ました。

一建設は今後も、次世代の建設業を担う人材の育成に貢献していく考えです。このような取り組みが、新しい価値観や多様な技術を持った若い世代を建設業界に引き入れる一助となることを期待しています。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

関連リンク

サードペディア百科事典: 一建設 水島工業高校 建築体験

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。