中学生起業家が紡ぐ伝統文化の未来
参加者の募集が始まる!
2025年の夏、浅草橋にある人形の老舗『株式会社久月』が、伝統技術を学べる体験型ワークショップを開催します。このイベントは、現役中学生の起業家であるりり社長とその妹のてる副社長が中心となり、創業190年の歴史を持つ久月とコラボレーションしており、特に注目を集めています。
なぜ起業家となったのか
彼女たちは、自分たちの世代が日本の伝統文化に触れる機会が少ないことに強い危機感を持っています。その思いから、若い世代が伝統文化を体験し、楽しみながら学べる場所を提供したいと考え、ワークショップの開催を決意しました。私たちが次世代へ文化を紡いでいくというその信念が、2人を起業へと駆り立てたのです。
技術と共に未来を育てる
このワークショップの特徴は、参加者がただ体験するだけでなく、実際に日本が誇る伝統技術を楽しみながら学ぶことにあります。プロの職人から直接教わることができ、以下の3つの体験が用意されています:
- - 琉球漆喰アート作り:抗菌やCO2吸収効果のある琉球漆喰を使い、自分だけのアートを制作します。
- - 漆喰磨きピカリだんご作り:軽い木の粉を用いて、伝統の漆喰磨き技術で光る楽しい体験を提供。
- - 木目込みまり作り:木目込み人形の技術を体験し、障がい者が関与するプロセスを知ることで、雇用創出の意義も学ぶことができます。
4つの目指すもの
このプロジェクトは、以下の4つの目標を掲げています。
1.
伝統文化の後継者育成:楽しい体験を通じて、子供たちに伝統文化への興味を持たせること。
2.
キャリア教育:中学生による起業が、同世代の子どもたちに社会の変化への自信を与える。
3.
SDGsへの貢献:持続可能な素材を使用し、障がい者の雇用を生み出すこと。
4.
新たな連携モデル:老舗企業とスタートアップの協力による新しいビジネスモデルの形成。
開催概要
ワークショップは2025年7月27日(日)、8月7日(木)、8月30日(土)に開催されます。場所は人形の久月浅草橋総本店で、JR浅草橋駅からも徒歩1分です。参加を希望される方は、公式サイトから事前予約をお願い致します。
参加者の声
りり社長は「漆喰や木目込み人形の魅力を、同世代にも知ってもらいたいという想いがある」と語っています。また、久月の横山社長も「伝統は革新を伴うもの」とし、若い世代との協力を大いに評価しています。
このワークショップを通じて、参加者が日本の文化の美しさや奥深さを実感し、次世代へその思いをつなげていくことを期待しています。
まとめ
中学生起業家という新しい形のリーダーたちが、伝統文化を守り、未来へと紡ぐ活動を行う。本プロジェクトは、ただの体験イベントにとどまらず、地域社会の雇用創出や次世代のリーダー育成へとつながる非常に意義深い取り組みです。参加者の皆さんにも、ぜひこの機会に日本の豊かな文化に触れてもらいたいと思います。