新しい生物情報の発表
東京都が進めている「東京いきもの台帳」。このプロジェクトは、ネイチャーポジティブの実現に向けた取り組みの一環として、都内の多様な野生生物の情報を市民参加のもとで収集し、整理しています。また、この台帳は、デジタル版として市民が手軽に閲覧できる形になっています。
今回、国際生物多様性の日に合わせて「いきもの台帳」がアップデートされ、昨年のトンボ類に引き続き、クモ類とセミ類の目録が新たに発表されました。この更新により、さらなる生物多様性の理解と保護が期待されています。
クモ類とセミ類の目録
新たに公開された目録には、143年前からの標本コレクションを基にした情報が含まれています。クモ類については、都内で693種が確認され、その記録は約4万5千件にも及んでいます。これは都道府県の中でも最も多く、国内のクモ類の約4割を占めることになります。クモの種の多様性は、豊富な昆虫が存在することを意味しており、東京の多様な環境がその背景にあると思われます。
セミ類に関しては、都内に生息する17種の記録が集められ、特に外来種の「クマゼミ」が広く分布していることが判明しました。このように、クモとセミの情報からは、東京の生物多様性の現状を知ることができます。さらに詳しい情報は、東京いきもの台帳のウェブサイトで確認できます。
調査イベントの開催
「いきもの台帳」のアップデートを記念して、スマホアプリ「Biome」を利用した生物調査イベントも開始されました。このイベントでは、参加者が指定された生物を実際に探し出し、撮影して投稿することで、生物調査を楽しむことができます。
調査のテーマとしては、クモやセミに加えて、両生類の目録作成に向けたクエストも展開されており、2025年5月22日から7月9日までの期間に東京都内で実施されます。参加者はアプリを通じて自身が見つけた生物を投稿し、データの収集に貢献できます。参加方法や詳しい内容については、公式ウェブサイトをご覧ください。
東京の生物多様性を楽しもう!
このように、東京いきもの台帳の編集やアプリ「Biome」を通じた生物調査は、誰でも気軽に参加できる素晴らしい機会です。身近な環境でどのような生物が生息しているのかを探求することで、自然への理解が深まります。これからの調査イベントで、自分の街の生物をぜひ探し出してみてはいかがでしょうか?
公式サイトリンク:
東京いきもの台帳