脱炭素社会への一歩!マルトの「カーボンエージェント」
印刷業界の新たな挑戦が始まっています。株式会社アイリッジとマルト株式会社の共同行動が生み出した、脱炭素推進のためのLINEミニアプリ「カーボンエージェント」が、ついに世に出ることになりました。このアプリは、QRコードを読み取り、CO2の実質ゼロを実現した印刷物や電子文書を通じてカーボンポイントを蓄積できる仕組みです。これにより、ユーザーは環境貢献をしながらPayPayポイントと交換できるという利便性を享受できるのです。
脱炭素への新たな取り組み
マルト株式会社は、50年以上にわたって石川県で印刷業に従事しています。しかし、コロナ禍の影響でデジタル化とペーパーレスの流れが加速し、新たな事業の再構築が求められるようになりました。その中で、持続可能な社会を形成するためのカーボンニュートラルへの取り組みがスタートしました。2022年3月から始まったこのプロジェクトでは、CO2排出量の可視化や削減計画の策定を行い、国内初の中小企業向けSBT認証を取得。2024年には、自社の印刷事業部とネーム事業部における実質ゼロ化を達成するとともに、環境省の「脱炭素アドバイザー アドバンスト」資格を取得した人材も育成しています。
カーボンエージェントの多様なメリット
「カーボンエージェント」は、QRコードを読み取るだけでCO2のオフセット量を可視化し、アプリ内でポイントを得ることができます。これにより、カーボンポイントをPayPayポイントとして利用することが可能です。このシステムは、LINEミニアプリという親しみやすいプラットフォームを採用しているため、個人情報を新たに入力せず手軽に利用できます。また、累積したオフセット量を確認できるため、環境に貢献している実感を得ることができる点も大きな魅力です。
企業側も、カーボンニュートラルな印刷物を発注することで手軽に環境問題への取り組みを強化できます。カーボンエージェントにおいては、印刷物やアプリ内でのコミュニケーションを通じて、社会貢献企業としての認知度を高め、ユーザーとの関係性を深めることも期待されています。
今後の展望と認知度向上
アイリッジの代表取締役社長、小田健太郎氏は、「カーボンエージェントは、CO2排出量削減に参加するユーザーを啓蒙する重要なツールです」と語ります。このアプリを通じて、より多くの企業や団体が脱炭素に関心を持ち、持続可能な社会の実現に向けて行動を起こすことを目指しています。
2025年10月22日から24日には幕張メッセで開催される「Japan DX Week 秋 2025」で、実際にアプリを試す機会が設けられます。これにより、より多くの参加者がアプリの利便性を体験し、脱炭素への理解が深まることを期待しています。
マルトの「カーボンエージェント」は、印刷業界とデジタルテクノロジーを結びつけ、持続可能な未来への架け橋となることを目指しています。アプリの利用を通じて、私たち一人ひとりが脱炭素社会の実現に向けた納得感のあるアクションを起こすことができるのです。さあ、あなたも一緒に参画してみませんか?