京都トレーニングセンターがクライムファクトリーと連携し新たなスポーツ支援体制を構築

京都トレーニングセンターとクライムファクトリーの連携協定について

2023年、京都府の船井郡京丹波町に位置する京都トレーニングセンターと、東京都に本社を構えるクライムファクトリー株式会社が、スポーツ医・科学における新たな支援体制を強化するための連携協定を締結しました。

1. 背景と目的

京都トレーニングセンターは、地域の健康促進やスポーツ振興に寄与することを目指し設立された施設であり、スポーツ医・科学の専門家たちがアスリートをサポートしています。一方、クライムファクトリーは、選手のコンディショニング情報を統合的に管理できるデジタルプラットフォーム「Atleta」を提供しており、全国のアスリートやスポーツ指導者のコミュニケーションを支援しています。

この2つの組織が連携することで、スポーツ医・科学に関する情報発信の強化や、アスリートが受けることのできるサービスの向上を目指します。また、居住地にかかわらず全国どこにいてもスポーツ医・科学に基づいた支援を受けられる環境の構築を目指して、多様な機関とも連携していくこととなります。

2. 連携の内容

本協定に基づき、以下の3つの主要な連携ポイントが定められています。

2.1 Atletaの活用

クライムファクトリーは、京都トレーニングセンターが取り組むチームやスポーツ施設で「Atleta」のライセンスを提供します。これにより、データ管理や非対面でのコミュニケーションが行えるようになります。アスリートたちが自身のコンディションを把握しやすくなり、より効率的なトレーニングが可能となります。

2.2 スポーツ医・科学の情報発信

クライムファクトリーは、京都トレーニングセンターから専門的な知見を受け、スポーツ医・科学に関するコラムやセミナーを通じて情報を発信します。この取り組みは、Atletaのユーザーに対するコンディショニングや競技力向上のためのサポートとして機能します。

2.3 サービス・事業開発の相互協力

両者は定期的に情報交換を行い、アスリートや指導者のニーズに応える新たなサービスや事業の創出を目指します。これにより、競技力の向上を実現するための具体的な施策が模索されていきます。

3. 今後の展望

今回の連携協定を通じて、京都トレーニングセンターとクライムファクトリーは、データに基づく質の高いサポート体制を整えていく予定です。これにより、アスリートが最高のパフォーマンスを発揮できるような環境を構築し、地域スポーツの振興や健康促進に寄与していくことを目指しています。また、誰もが安心してスポーツに取り組める社会を実現することも、この協定の大きな目的の一つです。

4. 各団体の紹介

4.1 京都トレーニングセンター

京都トレーニングセンターは、京都府立丹波自然運動公園内に位置し、アスリートの強化を目的とした施設です。測定やトレーニング指導、栄養、メンタル面でのサポートを提供し、オリンピック・パラリンピック選手を含む多くのアスリートが利用しています。最大300人が宿泊できる施設も完備されています。

4.2 クライムファクトリー

クライムファクトリー株式会社は、東京都に位置する企業で、選手データとチームコミュニケーションのデジタルプラットフォーム「Atleta」を展開しています。2009年に設立された同社は、スポーツのデジタル化を進め、選手や指導者のコミュニケーションを強化することを目指しています。これからのスポーツ界でのさらなる貢献を期待されています。

このように、両者の連携によって、スポーツ医・科学の普及が進むことに期待が寄せられています。