新蓄電施設登場
2025-10-14 16:43:58

愛知県に新たな蓄電施設「NC春日井西尾蓄電所」登場、需給調整市場へ参入

愛知県に誕生した蓄電施設 "NC春日井西尾蓄電所"



この度、愛知県春日井市西尾町に新たな系統用蓄電施設「NC春日井西尾蓄電所」が設立され、需給調整市場への参入を果たしました。日本蓄電池株式会社とデジタルグリッド株式会社の共同プロジェクトとして進められ、この施設は再生可能エネルギーの出力の変動を吸収し、平準化する役割を担っています。これにより、地域の電力供給の安定化に大きく寄与することが期待されています。

施設の概要



「NC春日井西尾蓄電所」は、以下のような特徴を持っています。
  • - 所在地: 愛知県春日井市西尾町666番地
  • - 定格出力: 1,949kW
  • - 定格容量: 8,128kWh
  • - 主な用途: 需給調整市場、JEPX(卸売市場)、容量市場への対応、再生可能エネルギー出力の平準化
  • - アグリゲーター: デジタルグリッド株式会社

この施設は、周囲のエネルギーの流れをスムーズにし、太陽光や風力などの変動する再生可能エネルギー源の特性を活かして、スマートグリッドの構築に寄与します。

エネルギー市場の背景



再生可能エネルギーの普及が進むなかで、電力の需給調整が日本のエネルギーシステムで重要な課題となっています。これに対して、蓄電池は発電と消費の時間的な差を解消する重要な役割を果たしており、エネルギー市場の安定化と高度化を支える基盤として注目を集めています。今回のプロジェクトにおいては、日本蓄電池がプロジェクト全体の開発から運用、現場管理までを担当し、デジタルグリッドはそのプラットフォームを活用し需給調整市場等への参入支援を行い、相互の強みを活かしています。

今後の展望



日本蓄電池は、今後全国規模での系統用蓄電所の展開を視野に入れています。また、JEPXや需給調整市場、容量市場、防災エネルギー支援などと連携させた地域エネルギーモデルの確立を目指しています。この共同プロジェクトを通じて、再生可能エネルギーの安定的利用と脱炭素社会の実現に向けた取り組みを加速させていく方針です。

各社の概要



日本蓄電池株式会社


  • - 代表者: 漆原秀一
  • - 所在地: 東京都千代田区霞が関3-2-5霞が関ビルディング13階
  • - 設立: 2024年7月29日
  • - 事業内容: 系統用蓄電池の開発・運用、防災エネルギー支援事業
  • - URL: 日本蓄電池

デジタルグリッド株式会社


  • - 代表者: 豊田祐介
  • - 所在地: 東京都港区赤坂1-7-1 赤坂榎坂ビル3階
  • - 設立: 2017年10月
  • - 事業内容: 電力および環境価値取引プラットフォーム「DGP」の運営、分散型電源アグリゲーションサービス
  • - URL: デジタルグリッド

日本のエネルギーシステムの変革を進める両社の取り組みを是非注目していきたいところです。


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