JALが挑む宇宙商業ミッション
羽田空港から日本の空を飛び交うJALが、今度は宇宙へと目を向けています。国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が提供する国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟を利用した「きぼう有償利用制度」を活用し、JALとして初の宇宙ミッションを実施することが、先日発表されました。このプロジェクトは、一般消費者が参加できるという点で、航空業界として初めての試みとなります。
宇宙旅客の新しい形
このミッションでは、特別な「JAL ASTRO PASSPORT」が宇宙へ打ち上げられ、宇宙での時間を共にすることができます。具体的には、航空券を購入したお客様の名前が記載されたJAL ASTRO PASSPORTが、ISSに運ばれ、そこで特別なスタンプが押されるという流れです。これにより、普通のパスポートとは違った“宇宙の証”を得ることが可能になります。
本ミッションは、単なる物流や観光の枠を超え、宇宙に身近に感じてもらうことを目的としています。宇宙への旅が現実のものとなる未来を見据えた、非常に意義深い試みです。
ミッションの詳細情報
この宇宙ミッションは、2025年10月から2026年2月頃に実施される予定ですが、具体的な日程は変更される可能性があります。ミッションの主な内容は以下の通りです:
1.
JAL ASTRO PASSPORTの打ち上げ: JAL STAR PASSPORTの特典当選者のお名前が書かれたパスポートを宇宙へと運びます。
2.
スタンプ押印: ISSの「きぼう」で、各ページに特別なミッションマークのスタンプを押印します。
3.
微小重力環境での撮影: JAL ASTRO PASSPORTが浮遊する様子を宇宙空間と共に撮影します。
4.
地球への帰還: JAL ASTRO PASSPORTは地球に帰還し、当選者に特典として郵送される予定です。
スタンプを押印されたページは、専用ケースに収められ、参加者に郵送されるか、データとして提供されることになります。これは、宇宙に行った実績を手に入れる特別な機会として、多くの人々に興味を引くことでしょう。
JALの宇宙へのビジョン
JALは「航空と同じ世界を、宇宙に」というビジョンのもと、70年の歴史を持つ航空輸送の経験を宇宙へといかすための新たな挑戦をしています。宇宙へ定期的に人と物を運ぶ未来を切り開くために、持続可能な宇宙交通システムの構築に向けて活動することでしょう。
この宇宙商業ミッションは、単なる新サービスに留まらず、宇宙観光や将来の宇宙旅行への期待感を高める第一歩となることが期待されています。詳細は
公式ウェブサイトを参照してください。宇宙の扉が今、開かれようとしています!