新たな自動車戦略を求めて
自動車業界において、環境問題への対応が急務となっています。2016年から「EVシフト」が叫ばれるようになりましたが、現状ではその戦略に疑問の声も上がっています。そこで、2025年5月27日、藤村俊夫氏を講師に迎えたセミナーが開催されます。このセミナーでは、EVに依存しない新たな自動車戦略とCO2削減について詳しく議論されます。
セミナーの概要
セミナーは、紀尾井フォーラムで行われる対面受講とZoomウェビナーによるオンライン受講の二通りで参加可能です。受講対象者は、自動車関連企業の経営者や技術者、またはCO2削減に興味のある方々です。参加者は、環境問題への取り組みを考える貴重な知見が得られるでしょう。
講師紹介
藤村俊夫氏は、Touson自動車戦略研究所を代表し、自動車・環境技術戦略に関する豊富な知見を持つアナリストです。また、愛知工業大学の客員教授でもあり、トヨタ自動車での実績もある博士(工学)です。彼の講演は非常に多面的で、深い洞察に満ちています。
セミナーでの学び
参加者は、以下のような内容を学ぶ機会があります:
- - CO2削減に向けた自動車および電力セクターの役割
- - 新車へのCO2基準強化についての考え方
- - 既販車向けのカーボンニュートラル燃料の導入
- - HEV/PHEVの現実的な選択肢としての位置づけ
- - CO2削減目標達成のための戦略
気候変動の影響
地球温暖化によって世界中で自然災害が頻発しており、気候危機の連鎖が進行しています。国連気候行動サミットでは、平均気温上昇を2度未満に抑えるための目標が提案されていますが、これに向けたアクションは急務です。自動車産業は、全体のCO2排出量の18%を占めており、その動向が注視されています。
新しい視点が求められる
自動車業界のEVシフトの進展が、必ずしも環境改善につながるわけではありません。背景には、発電に使用する電力や、製造に伴うCO2排出など、複雑な問題があります。藤村氏は、このギャップを指摘しつつ、短絡的なEV推進がもたらす問題についても語ります。
政府と産業の連携がカギ
CO2削減目標を達成するためには、政府と自動車産業、エネルギー業界との連携が必要不可欠です。特に、既存車両からのCO2削減に向けてカーボンニュートラル燃料の導入が急務となっています。
まとめ
このセミナーは、EVシフトの現実と、それに代わる革新的なアプローチについて学ぶ貴重な機会です。環境問題がすぐに解決される訳ではなく、持続可能な未来に向けた知識が求められています。藤村氏の示す具体的な道筋が、これからの自動車業界の方向性を示唆することでしょう。参加を通じて、自動車産業の未来像を描いてみませんか?
【新社会システム総合研究所について】
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