何が魅力のコラボ食器「錫白」
NIKKO、能作、箔一の3社によるコラボ食器「錫白(すずはく)」が、国際的なテーブルウェアコンテスト「Tableware International Awards of Excellence 2025」のサステナビリティ部門において、見事ファイナリストに選出されました。この注目の食器は、陶磁器と金属という異素材を巧みに組み合わせることで、まったく新しい価値を生み出しています。
錫白の誕生の背景
1908年に設立されたニッコー株式会社は、次の100年に向けた新たな挑戦として、独自のプロジェクト「Material Waves™(マテリアルウェイブス)」を展開しています。このプロジェクトの一環として発表された「錫白」は、陶磁器(NIKKO FINE BONE CHINA)のフチを錫で覆う新技法で、機能性と美しさを兼ね備えたアイテムです。
能作曰く、「異なる素材が一緒になることで新たな価値が生まれる」という理念を実現するため、長い時間をかけて試作を重ね、約3年間の開発期間を経て完成に至りました。
サステナビリティ部門の注目ポイント
今回のコンテストでは、持続可能性を重視した新部門であるサステナビリティ部門が設けられ、ここで評価されるのは持続可能な方法で製品が作られていることです。「錫白」はその革新性とデザイン性が評価され、ファイナリストとして注目を集めました。審査員からは「革新的かつ創造的なデザイン」と特に評価されています。このように、3社がそれぞれの専門技術を共有し合うことによって、独自のデザインが生み出されました。
錫白の特長
1. 強度とデザイン性
錫白の最大の魅力は、一般的なお皿でよく起こるチップ(フチが欠けること)を防ぐために、NIKKOの陶磁器のフチを錫で覆う点です。これにより、食器は強度を増し、長く使用することが可能です。また、使用を重ねるうちに風合いが増し、年数とともに愛着が湧くデザインになっています。
2. 伝統技術の継承
このプロジェクトは、異素材の融合から新たなプロダクトを創出することを目指しており、工芸や工業製品の垣根を超えた試みです。とりわけ、NIKKO、能作、箔一の技術と知識の結集が、各地の職人の伝統を守り続けることにも寄与しています。
販売情報
「錫白」は、TOKYOにある「LOST AND FOUND TOKYO STORE」および「NIKKO SHOWROOM / STORE」で販売されています。どちらも東京都渋谷区に位置しており、営業時間は11時から19時までで、火曜日が定休日です。また、NIKKOの公式オンラインショップでも購入が可能です。詳細は公式サイトを参照してください。
お問い合わせ先
- - LOST AND FOUND TOKYO STORE
〒151-0063
東京都渋谷区富ヶ谷1丁目15-12
TEL: 03-5454-8925
NIKKO Online Store
この新たなコラボ食器「錫白」は、現代のライフスタイルに寄り添いながら、持続可能な社会を実現するための一歩を助けてくれる存在です。食卓を美しく彩りつつ、次世代に受け継がれる価値あるプロダクトとしての注目度が高まっています。