東京・CIBONE表参道にて行われるデザイナーTeun Zwetsの個展『Design A』

東京・CIBONEにてTeun Zwetsの個展『Design A』が開催

オランダ出身のデザイナー、テウン・ズヴェッツの国内初となる個展『Design A』が、東京のCIBONE表参道で開催されます。この展示は彼のデザイン哲学を探求し、観客に「デザインとは何か」を考えるきっかけを提供します。

デザインの意味を再考する

ズヴェッツは、「デザインの意義は私たちの生活と社会への問いかけであり、創造が循環するプロセス」と述べています。彼のアプローチは、身近な素材に触発されるもので、彼のものづくりは特別な予算や素材からではなく、日常生活の中に存在するものから始まります。彼が最初に手にしたのは、ただの薪木でした。そのシンプルで素朴な行為から彼はインスピレーションを受け、ものづくりを続けています。

今に根付くデザイン

『Design A』というタイトルには深い意味が込められています。この言葉は、未来を描くのでもなく過去に囚われるのでもなく、現在にしっかりと根を下ろすことを示しています。ズヴェッツは、廃棄された段ボールを利用し、自身の作品を展開する特設空間を設け、それが一つのインスタレーションとして体験できる機会を提供します。こうした試みは、素材と手作りの過程が持つ強力なコミュニケーションを再認識させます。

特別な展示とイベント

本展では、彼の代表作である「Splitted」ファニチャーコレクションが50点以上展示・販売されます。このコレクションは、薪木を用いて制作されるユニークな家具のシリーズであり、自然の形状美からインスパイアを得ています。各作品はダグラスファー材を使用し、木材の不規則な美しさを生かしています。準備には手間がかかり、丁寧に仕上げられた作品には、高光沢のラッカーが施されています。

レセプションパーティーとワークショップ

展覧会の開幕を祝うレセプションパーティーが10月31日（金）に行われます。デザイナー本人も在廊し、特別なドリンクを楽しむことができる来場者を迎えます。また、ワークショップ「Create Your Own with Teun Zwets」も開催され、彼の廃材の薪木を使用したminiature家具の製作体験ができます。具体的な詳細や予約については、CIBONEの公式サイトで確認できます。