『シェア活2025』の成功裏に終わった合同サミット
2025年10月24日(金)、東京都江東区の「goodoffice 東陽町」で、シェア型賃貸業界の合同サミット『シェア活2025』が開催されました。主催は株式会社絆家、グッドルーム株式会社、株式会社シェア180の3社で、約100名が集まり、議論が熱を帯びました。このサミットは、コリビングやシェアハウス市場の未来を見据えた重要なイベントとして位置づけられています。
満席の熱気、業界横断の交流
参加者はシェアハウスやコリビングの運営者、不動産デベロッパー、メディア関係者など多岐にわたります。セッションでは、業界のリーダーたちが登壇し、様々なテーマについて活発な議論を繰り広げました。特に「コリビング賃貸における付加価値の創造」や「シェアハウス市場の現状と展望」、さらに「顧客満足で選ばれるブランドづくり」など、具体的で実践的な内容が多くの参加者にとって興味深いものでした。
パネルディスカッションでは、シェア型賃貸市場の今後の方向性について活発な意見が交わされこれからの“次の波”をどう捉えるかという真剣な議論が展開されました。
懇親会での横のつながりを深める
イベント終了後、懇親会にも多くの参加者が残り、約60名が活発に交流を図りました。運営者やオーナー、メディアの垣根を越え、名刺交換や次なるコラボレーションのアイデアを語り合う様子が見られ、参加していた多くの人が「同業者仲間と出会えた」ことを喜んでいました。
アンケートでは平均満足度が8.9点と高評価を得ており、「業界の未来が見えた」「共創の可能性を感じた」との声が多数寄せられました。
コリビング市場の成長とそれに伴う変化
株式会社グッドルームが行った調査によると、コリビング賃貸市場は今後1000兆円規模に拡大する見込みだと発表されています。これまでは20代の単身者向けが主体だったシェアハウス市場が、現在ではファミリー層や海外ノマドワーカーを魅了する方向に変化し、ますます多様化しています。
特に、住環境においては物理的な設備に加えて、入居者同士の交流やコミュニティ設計が、長期入居を促進し、安定した運営へとつながることが強調されました。
業界を支える4社が語る新しい基準
登壇したスピーカーも業界の重鎮ばかり。株式会社シェア180の伊藤正樹氏は、市場データを基にシェアハウス業界の現状と今後の見通しを説明しました。小倉弘之氏(グッドルーム株式会社)からは、コリビングの実際の運営方法について、特にユーザー像や費用の工夫に関する知見が提供されました。平岡雅史氏(株式会社絆家)は、コミュニティ形成が入居者の定着に与える影響について話し、李成一氏(ボーダレスハウス株式会社)は、外国人入居者に特化したシェアハウス運営のノウハウを共有しました。
これらの議論と情報交換が、参加者に新しい視点と多くのインスピレーションを与え、シェア型賃貸業界の発展に寄与するものとなりました。
結論
『シェア活2025』は、シェア賃貸業界の未来を見据えた重要な契機であり、多くの業界関係者が一堂に会することで、より強固なネットワークを築く機会となりました。これからのシェア型賃貸は、ただの住まいを超え、人々が交流し、学び合うことができる場所として、より一層の進化を遂げることが期待されています。