エフピコ、新OPPシート
2025-01-10 13:01:26

株式会社エフピコ、新OPPシートの製造機を発注し産業革新を推進

株式会社エフピコ、新OPPシート製造の進展



株式会社エフピコ(代表取締役会長:佐藤守正)は、2024年4月30日に発表した新OPPシートの製造装置「LISIM」をドイツの製造会社、Brückner Maschinenbau GmbH(ブルックナー社)に正式に発注しました。この新しいシートは、ポリプロピレンの延伸技術を活用したもので、さまざまな産業分野での可能性を秘めています。

新OPPシートの特徴



新OPPシートは、一般的なポリプロピレンフィルムの5倍から6倍の厚さ(150ミクロンから300ミクロン)を持ち、優れた透明性、耐熱性、耐寒性、耐油性、大きな剛性と耐衝撃性が求められます。これにより、食品容器だけでなく、自動車や建設関連、太陽光発電など幅広い分野での利用が期待されています。

この新OPPシートの開発は、エフピコが過去10年間、ブルックナー社との密接なパートナーシップのもとで行われ、最新の素材技術と同時延伸技術の組み合わせにより実現されました。これにより、品質と性能を両立した革新的な製品が誕生しました。

環境への配慮



新OPPシートは、PP(ポリプロピレン)を主素材としてリサイクル性も大幅に向上させています。この素材のモノマテリアル構造により、環境への影響を軽減し、印刷工程の省略によるVOC規制対応も可能になります。これにより、持続可能な製品へのシフトが実現し、企業の責任ある取り組みが評価されています。

産業界への影響



特筆すべきは、新OPPシートにより食品容器の設計が飛躍的に進化する可能性があることです。特に、インモールドラベル(IML)成形においては、従来の複合素材に代わり新OPPを使用することで、樹脂使用量を約20%削減できます。軽量化と素材コストの低減が同時に実現可能となり、従来の技術と比較しても競争力のある製品が提供できるようになります。

未来へ向けた展望



エフピコは、2027年の後半を目指し、新工場の建設を計画しています。茨城県坂東市に設立されるこの新工場は、新OPPシートの生産拡大を図り、関連産業とのアライアンスを強化しながら、幅広い市場に向けた事業展開を進める予定です。

このように、株式会社エフピコが進める新OPPシートの開発は、食品市場をはじめ、様々な産業分野への影響を与えることが期待されており、新しいビジネスチャンスの創出にもつながるでしょう。会社としての今後の展開に要注目です。


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