渋谷センター街の新しい観光体験「まちパスポート」
2025年2月2日、渋谷センター商店街振興組合が主催する新たなまち歩き企画「まちパスポート」が始動します。この企画は急増するインバウンド観光客を対象とし、渋谷の魅力を再発見してもらうことを目的としています。初年度の今回は、地域活性化を目指し、観光ガイドブックを配布することで、センター街への訪問者を増加させる狙いがあります。
まちパスポートの概要
「まちパスポート」は、渋谷センター街での体験を充実させることを目的としたガイドブックです。観光客は、地元の人々がお勧めする隠れたスポットや、センター街の歴史や文化に基づいたストーリー性のあるプランを楽しめる内容となっています。この冊子を通じて、渋谷の独特の雰囲気や生活を疑似体験する機会が提供されます。
センター街つながるDAY
ガイドブックの配布開始日である2月2日には、「センター街つながるDAY」という特別なイベントも開催されます。このイベントでは、歌舞伎や和太鼓、ファッションショーなど、日本の伝統文化を体験できるセレモニーが行われ、長谷部健渋谷区長も参加予定です。また、その後には蚤の市も開かれ、地元のアートや手作り商品に触れたり、購入する楽しみも味わえます。
地域活性化を目指して
近年、インバウンド観光客の増加に伴い、渋谷は新たな観光地として注目を集めています。訪日外国人数は前年比47.1%増の3686万9900人を見込み、観光産業の活性化が期待されています。しかし、実際には観光客がスクランブル交差点やハチ公像での写真撮影に留まってしまい、渋谷の深い文化や歴史に触れる機会が少ないという課題もあります。
この「まちパスポート」企画は、そうした問題を解決するため、観光客に渋谷ならではのエクスペリエンスを提供するものです。ガイドのサポートを受けながら街を巡り、店舗同士の連携を深め、多様な楽しみ方を提案します。
具体的な取り組み
このプロジェクトには以下のような特徴があります:
- - 渋谷センター商店街振興組合に加盟する多くの店舗を巻き込んで、観光客への集客を促進します。
- - 観光客が実際に生活する地元の人と触れ合い、渋谷のリアルな日常を体験できる機会を提供します。
- - 参加店舗の利用促進を通じて、商店街全体の活性化を狙います。
参加方法と今後の展望
「まちパスポート」は2月の毎週金・土・日曜日に英語を話せる学生や留学経験者が中心となり、観光客を案内するガイドツアーを計画中です。これに合わせて、ガイドボランティアも募集中で、海外からの観光客と交流したい方には絶好のチャンスです。
この取り組みは今後10年間の継続を目指し、年に2回のフォーカスを変えることで、多様な視点から地域活性化を進める方針です。ファッション、食、アニメ、エンターテインメントなど、様々なテーマで渋谷の魅力を新たに発信していく予定です。
お問い合わせ
興味のある方は、次のウェブサイトから詳しい情報をご確認ください。渋谷センター商店街振興組合の公式サイトで、今後のイベント情報や参加方法が掲載されています。
このように、渋谷センター街の「まちパスポート」は、訪日観光客に向けた新しい価値を提供し、地域一体となった活性化を図る一歩となることが期待されています。