北海道の寿司文化拡大を狙う、札幌海鮮丸の新たな挑戦

札幌海鮮丸が、稚内発の回転寿司ブランド「花いちもんめ」の事業を受け継ぎました。この動きは、北海道の食文化をより広める重要な一歩となります。
2025年11月4日より、新たにこのブランドとしての営業を開始します。まん福ホールディングス（まん福HD）の傘下にある札幌海鮮丸が承継を行うことで、地域の伝統と新たな可能性が融合することが期待されています。

「花いちもんめ」とは？

「稚内回転寿司花いちもんめ」は、日本最北の地・稚内に誕生した、地域に根ざした回転寿司チェーンです。地元漁港から直送される新鮮な海産物を使った寿司を提供し、観光客にもその魅力を届けたいという願いが込められています。

「花いちもんめ」は、創業以来「鮮度」「技」「空間」の三つのこだわりを守り続けており、訪れる人々に本物の味覚体験を提供しています。特に新鮮な素材をもとにした握り寿司は、職人たちの熟練された技が活かされています。

こだわりの鮮度

稚内などの漁港から毎日運ばれる魚介は、店にとって最大の誇りです。釣りたての鮮魚を使用し、四季折々の旬の味を楽しむことができます。「回転寿司」という形態ではありますが、寿司の質には自信を持っており、観光客に対してもそのクオリティで驚きを提供したいと考えています。

職人技が生きる握りずし

寿司の味を決定づけるのは、握る職人の技です。ネタの温度やシャリの握り方、食材の状態を見極めながら、最適な仕込みが行われます。また、子供向けのメニューや手作りデザートも用意し、ファミリー層にも楽しんでもらえるような工夫がされています。

くつろぎの空間

この回転寿司では、家族での訪問を重視し、店舗にはプレイングルームを設けています。お子様連れでもゆっくりと食事が楽しめる環境が整っています。地域の憩いの場として、地元の人々にも親しまれるよう努めているのです。

未来へ向けてのビジョン

今回の承継を通じて、札幌海鮮丸は「花いちもんめ」が培ってきた文化や技術、さらには地元への愛を受け継いでいきます。出前寿司と回転寿司の融合を目指し、新たな挑戦に果敢に取り組む姿勢が伺えます。

また、まん福HDとして、グループ内のノウハウを共有することでシナジーを生み出し、新規顧客の獲得と商圏の拡大を目指します。北海道から全国へ新鮮な「うまい」を届けることを志し、食文化の発展に寄与していくことでしょう。

稚内回転寿司花いちもんめの新社長、飯塚隆夫氏は地域の伝統を大切にしながら、札幌海鮮丸グループの強みを活かし、より多くのお客様に北海道の食の魅力を感じてもらう姿勢を強調しています。この思いを胸に、今後の展開に期待が高まります。
まん福HD代表の加藤智治氏も、「花いちもんめ」との縁を大変喜び、両者が協力し合うことで、北海道の寿司文化をより多くの人々に届けていくと語っています。