Z世代の就活事情、SNS活用の進化とその影響を探る
株式会社マーキュリーが実施したアンケート調査の結果、Z世代の学生たちの就職活動におけるSNS利用が年々進化していることが明らかになりました。2025年4月に入社予定の内定者を対象としたこの調査では、SNSの活用傾向と選考特典の注目ポイントが浮き彫りとなっています。
SNSのトレンドと利用状況
調査結果によると、2025年度内定者の約28.5%が最も参考にしたSNSとして「Instagram」を挙げており、前年から5.4ポイントの増加を記録しました。また、同じく「TikTok」を挙げた学生は10.8%で、前年に比べてなんと6.4ポイント上昇しています。一方で「YouTube」の利用は7.5ポイント減少し、Z世代が求める情報源が短尺で視覚的に訴えるSNSへとシフトしていることがうかがえます。
この変化は、短時間で手軽に情報を取得したいという若者たちのニーズを反映しています。特に「Instagram」や「TikTok」はその特性上、視覚的に企業の雰囲気や文化を伝えやすく、就活生にとって重要な情報源とされているのでしょう。
企業の雰囲気に対する関心
SNSで収集した情報の中で、最も注目されているのは「企業の雰囲気」です。この調査では、「社内の雰囲気」に関する情報収集が62.7%に達し、前年比で7.0ポイントの増加を見せています。通常の会社説明会では伝わりにくい日常的な様子や内部の人間関係を感じ取るため、学生たちはSNSで情報を補完しようとしています。
増加する選考特典への関心
さらに就職活動における選考特典にも注目が集まっています。「カジュアル面談」や「面接確約」といった選考特典に魅力を感じる学生が増加しており、早期選考についても前年より2.5ポイントの上昇を見せています。これは就職活動が早期化している現状や、“タイパ(タイムパフォーマンス)”を重視する傾向を反映していると考えられます。
マーキュリーの取り組み
株式会社マーキュリーでは、学生との接点づくりを視野に入れ、採用活動でのSNS利用を積極的に行っています。特に公式Instagramでは、週に3回の投稿を通じて社内の雰囲気や社員の紹介を行い、学生たちに企業とのつながりを感じてもらう情報発信に努めています。このように、マーキュリーはよりオープンな採用活動を目指し、情報発信の質の向上に力を入れています。
企業がZ世代のニーズに合致した採用活動を行うことで、学生たちとの距離は縮まり、より良いマッチングが実現することが期待されています。引き続き、Z世代の就活生が安心して応募できる環境を整備していくことが求められています。
企業情報
株式会社マーキュリーは、東京都新宿区に本社を構える人材サービス会社です。企業が多様な人材を登用・育成することを通じて、関わる人々を豊かにし、日本社会の未来を支えることを目指しています。多様性に富んだ人材の活用を通じて、社会と人をつなぐ架け橋となることがマーキュリーのビジョンです。